2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[4/6ページ]
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上田綺世(うえだ・あやせ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
日本代表通算成績:36試合16得点3アシスト
今シーズン、絶好調を維持する上田綺世は、日本代表の1トップを担う軸としてメンバー入りが確実視されている。
所属するフェイエノールトでは、ここまで12試合で13ゴールという驚異的なペースで得点を量産。得点ランキングを独走する活躍ぶりは、ストライカーとしての才能がついに欧州の舞台で本格的に開花したことを示している。
また、日本代表においてもその存在感は絶対的だ。
先月行われたパラグアイ代表戦では途中出場からわずか5分でネットを揺らし、敗色濃厚だったチームを救う活躍を見せた。
続くブラジル代表との一戦では、チームを歴史的勝利へと導く逆転ゴールをマーク。限られたチャンスを確実にゴールへ変える力は、世界の強豪を相手にしても揺るがない。
日本代表の歴代フォワードと比較しても、上田の完成度や得点力は“過去最強クラス”との声も上がるほどだ。
勝負どころでの強さ、そして試合を決定づける力はいずれもトップレベルに達している。
日本代表が悲願のベスト16突破、そしてさらに上のステージへと向かうためには、この男の存在が必要不可欠であることに疑いの余地はない。
前田大然(まえだ・だいぜん)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1997年10月20日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
日本代表通算成績:26試合4得点0アシスト
セルティックで5シーズン目を迎えた前田大然は、日本代表の切り札としてメンバー入りが濃厚だ。
爆発的なスピードに加え、昨シーズンの公式戦で33得点を挙げた高い決定力は、森保一監督が継続して招集する大きな理由だろう。
縦への推進力、守備への献身性、そしてゴール前での嗅覚。そのすべてが世界基準へと進化を遂げている。
さらに前田の存在は、総力戦となるワールドカップ(W杯)において極めて貴重な駒となる可能性を秘めている。
リードしている局面では、前線からの強烈なプレスで相手のビルドアップを寸断し、劣勢の場面では試合終盤の相手守備陣の疲労を突いて一気に裏へ抜け出すなど、状況に応じて異なる役割をこなせる万能性が魅力だ。
森保ジャパンの攻撃と守備の双方に幅をもたらし、どのような試合展開でも起用しやすい点は大きなアドバンテージである。
2大会連続でのW杯出場に向け視界良好だ。