2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[5/6ページ]
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小川航基(おがわ・こうき)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1997年8月8日
所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ)
日本代表通算成績:13試合10得点1アシスト
日本代表において高い決定力を誇る小川航基のメンバー入りは固いとみられる。
代表キャップ12試合で10得点という驚異的な数字が示すように、ゴール前での一瞬の駆け引きと嗅覚は代表屈指だ。
限られた出場時間でも確実に結果を残してきた小川の勝負強さは、ワールドカップ(W杯)という極限の舞台でこそ真価を発揮するタイプと言える。
さらに、FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)では7試合で6得点を記録。あらゆる形からゴールを奪える総合力の高いストライカーとして、森保一監督からの評価を決定的なものとした。
競争相手となるのは、同じオランダでプレーし、リーグの得点ランキングを独走する上田綺世。身近に世界基準のライバルがいる環境は、小川にとって強烈な刺激となっている。
両者が切磋琢磨することで、日本代表の攻撃陣全体の底上げにもつながるだろう。
W杯本大会では、限られたチャンスを確実にモノにできるストライカーの存在が勝敗を大きく左右する。
メンバー入りが現実味を増してきた小川に、期待は高まるばかりだ。
町野修斗(まちの・しゅうと)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年9月30日
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
日本代表通算成績:13試合5得点2アシスト
昨シーズン、ブンデスリーガ初挑戦ながら11得点を挙げた町野修斗は、上田綺世、小川航基に次ぐ3番手ストライカーとして、当落線上に立つ状況が続いている。
今夏に移籍したボルシア・メンヒェングラートバッハでは、チーム全体の不調も影響し、ここまでリーグ戦1得点と苦しい時間を過ごしている。
メンバー入りを確実にするには、所属クラブで結果を積み重ね、存在感を示し続けることが欠かせない。
町野は前回大会、負傷離脱した中山雄太の代役として追加招集され、念願のワールドカップ(W杯)メンバー入りを果たした。
しかし、本大会のピッチに立つ機会は訪れず、誰よりも悔しい思いを抱えているはずだ。
だからこそ、今大会への覚悟は強い。
11月のボリビア代表との試合では、チームの勝利を決定づける2点目をマーク。持ち前のゴールへの嗅覚を発揮し、アピールへと繋げた。
自らの力で代表の切符を掴み取るためにも、残りシーズンでのゴール量産が求められる。