来年に迫るFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会への出場国も続々と決まり、世界中で話題になっている。各代表チームの現状は、どの国にとっても気になるものだろう。では、いま世界で最も市場価値が高いのはどこなのか。『transfermarkt』が算出したデータを基に、ランキング形式で紹介する。※メンバーは最新のもの[2/5ページ]
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9位:アルゼンチン代表

【写真:Getty Images】
総市場価値:5億3950万ユーロ(約917億1500万円)
最新FIFAランキング:2位
最も市場価値の高い選手: アレクシス・マック・アリスター
2022年に行われたカタールワールドカップ(W杯)は、まさにアルゼンチンのための大会、リオネル・メッシのための大会だった。
グループステージ初戦でのまさかの敗戦を乗り越え、決勝ではPK戦までもつれる激闘を制し優勝。2011年からキャプテンとしてチームを支えてきた、史上最高の選手が報われた瞬間だった。
大会連覇を狙う今大会のW杯予選でも、他を寄せ付けず易々と本戦出場の切符を手に。まさに盤石といったところだ。
アルゼンチン代表で最も市場価値が高いのはリヴァプール所属のアレクシス・マック・アリスターだ。
1億ユーロ(約170億円)の市場価値を叩き出した同選手は、攻撃のファシリテーターとしてレッズで試合を掌握している。
なお、同選手はマック・アリスター3兄弟の末っ子であり、次男のケビンも今回代表初招集、初出場を果たしている。
そんな同代表でも1つ懸念点がある。それが主力の高齢化だ。
メッシは38歳、ニコラス・オタメンディやニコラス・タグリアフィコら守備陣もベテランと呼ばれる年齢である。
この黄金期を続けるためには若手の星の台頭が必要。そこで大きな期待を受けているのが、21歳のニコ・パスだ。
レアル・マドリードからセリエAのコモへレンタル中の同選手は、今季リーグ戦11試合で4ゴール4アシストを記録。
そんなイタリアで大暴れの186cmのゲームメイカーには、5500万ユーロ(約93億5000万円)の価値が付いている。
ニコ・パスが1人立ちし、フランコ・マスタントゥオーノと共にアルゼンチン代表の顔となれば、同代表は今後10年安泰といえるだろう。