サッカー日本代表の2025年の日程が終了した。3月のバーレーン代表戦で2026 FIFAワールドカップ(W杯)出場権を獲得し、その後は本大会のメンバーに選ばれるためのサバイバルが始まっている。その中で、森保一監督に最も重宝されたのは誰なのか。今回は、2025年の国際Aマッチにおける出場時間をランキング形式で紹介する。(スタッツは『Sofascore』を参照)[4/5ページ]
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2位:佐野海舟(さの・かいしゅう)
生年月日:2000年12月30日(24歳)
2025年出場時間:534分
2025年日本代表成績:7試合0ゴール2アシスト
佐野海舟は、2025年にサッカー日本代表で7試合に出場し、534分間ピッチに立った。これはチームで2番目に長い出場時間である。
2023年に日本代表デビューを果たした佐野は、翌2024年1月から行われたAFCアジアカップ2023にも参加。その後、7月には鹿島アントラーズからブンデスリーガのマインツに加入した。
しかし、渡欧直前の7月、不同意性行為の疑いで身柄を拘束される事態が起きた。
結果的に不起訴処分となったものの、その影響でしばらく代表から遠ざかる期間を過ごすこととなった。
それでもマインツでは、ブンデスリーガ1年目にしてリーグ最多のデュエル勝利数を記録するなど、高いパフォーマンスを披露。こうした実績が評価され、2025年6月には日本代表に復帰。その後は試合を重ねるごとに評価を高めていった。
最近の試合では、ますます存在感が高まっている。
象徴的だったのは、11月14日のガーナ代表戦だ。高い位置でボールを奪うと、パスを受けて自ら持ち運び、南野拓実のゴールをアシストした。
ハイプレスからのボール奪取、守備から攻撃への切り替えとショートカウンターの起点…。日本代表が目指すサッカーにおいて不可欠な役割の多くを担っていた。
日本代表のボランチは、長らく遠藤航と守田英正の2人が不動の地位を築いていた。だが、両者が負傷などで不在となる中、佐野の台頭はチームにとっても新たな選択肢として心強い。
佐野にとっても、日本代表にとっても、この534分間には大きな意味が込められている。
