サッカー日本代表の2025年の日程が終了した。3月のバーレーン代表戦で2026 FIFAワールドカップ(W杯)出場権を獲得し、その後は本大会のメンバーに選ばれるためのサバイバルが始まっている。その中で、森保一監督に最も重宝されたのは誰なのか。今回は、2025年の国際Aマッチにおける出場時間をランキング形式で紹介する。(スタッツは『Sofascore』を参照)[2/5ページ]
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9位:渡辺剛(わたなべ・つよし)
生年月日:1997年2月5日(28歳)
2025年出場時間:429分
2025年日本代表成績:5試合0ゴール0アシスト
渡辺剛は2025年のサッカー日本代表で5試合に出場し、計429分間プレーした。
2019年のEAFF E-1サッカー選手権でA代表デビューを果たしていたものの、その後はしばらく代表と縁がなかった。
それでも、2022年からベルギーでプレーを続け、2026 FIFAワールドカップ(W杯)本大会出場が決まったあとの6月にオーストラリア代表戦に出場すると、9月以降の6試合のうち4試合にフル出場した。
特に光ったのは、相手エースFWを封じる守備力だ。
メキシコ代表戦ではラウール・ヒメネス、パラグアイ代表戦ではアントニオ・サナブリアを封じ、南米の実力者たちと互角以上に渡り合った。
ブラジル代表との一戦ではヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴを相手にデュエル8回中7回勝利。得意の空中戦では3戦3勝と圧巻の数字で、地上戦でも80%の勝率を記録するなど、対人の強さが際立った。
また、ビルドアップ面ではオーストラリア戦こそややテンポが合わない印象を受けたが、メキシコ戦では堂安律の決定機を演出するなど、試合ごとにフィット感を増していった。
今年夏には、ベルギーを離れ、オランダの名門フェイエノールトに加入。すぐに定位置を獲得し、さらに進化を続けている最中だ。
冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹ら主力CBの負傷により不安が広がる中、渡辺の活躍は代表定着を目指す本人にとっても、日本代表にとっても、大きな収穫となった。
