サッカー日本代表の2025年の日程が終了した。3月のバーレーン代表戦で2026 FIFAワールドカップ(W杯)出場権を獲得し、その後は本大会のメンバーに選ばれるためのサバイバルが始まっている。その中で、森保一監督に最も重宝されたのは誰なのか。今回は、2025年の国際Aマッチにおける出場時間をランキング形式で紹介する。(スタッツは『Sofascore』を参照)[3/5ページ]
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8位:遠藤航(えんどう・わたる)
生年月日:1993年2月9日(32歳)
2025年出場時間:433分
2025年日本代表成績:5試合0ゴール0アシスト
サッカー日本代表のキャプテンを務める遠藤航は、2025年に日本代表で5試合に出場し、計433分間プレーした。
2015年に日本代表デビューを果たし、これまでに72試合に出場。長年にわたって中盤の要として不動の地位を築いてきたが、今年の出場数は比較的少なめだった。
2024年は15試合中12試合に出場し、総プレータイムは975分。1年を通じてピッチに立ち続けた前年と比べても、2025年の出場時間は控えめである。
ただし、それは遠藤の価値が下がったというわけではない。
2026 FIFAワールドカップ(W杯)本大会出場を決めた3月までは常時起用されていた。
9月と11月は1試合ずつの出場にとどまり、10月はケガで招集外に。これには若手を試す意図もあり、地位が確立している遠藤だからこその判断だった。
2025年は佐野海舟の台頭などにより、ボランチの層が厚くなった一年でもある。遠藤が不在の間にチャンスをつかんだ選手の活躍もあり、チーム内競争が活発になった。
所属するリヴァプールでは、今シーズンのリーグ戦の出場がわずか36分にとどまっている点は懸念材料だ。
しかし、代表戦では出場すれば常に存在感を放ち、頼れるキャプテンとしてチームを引き締めている。
そして、2025年に遠藤が出場した5試合はすべて無失点。経験と統率力がいかに守備面に貢献しているかを物語る数字だ。
