2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて、世界中の代表チームが夢の舞台への出場を決めている。すでに48チームのうち42チームの出場が確定した中で、サッカー日本代表が対戦したことがないチームはどこなのか。今回は未対戦の各国代表を紹介する。※データは2025年11月23日時点[3/5ページ]
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キュラソー代表

【写真:Getty Images】
FIFAランキング:82位
監督:ディック・アドフォカート
ポット分け:ポット4
来年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて自国の歴史を塗り替えたのが、カリブ海に浮かぶ人口15万人の島を拠点に活動するキュラソー代表である。
日本のサッカー界ではあまりキュラソーに馴染みがないかもしれないが、野球では元東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティンや元東北楽天ゴールデンイーグルスのアンドリュー・ジョーンズらで知られる。
彼らはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にオランダ代表として出場していたが、サッカーの場合は野球と真逆の減少が発生している。
というのも、かつてキュラソー島は近隣のアルバ島などと同じくオランダの植民地だった歴史があり、時代を経てオランダ本国に生活拠点を移した人々が増えていった。
そのため現在のキュラソー代表のメンバーの大半が、キュラソーにルーツを持つオランダ出身の選手たち。
元マンチェスター・ユナイテッドのタヒス・チョン(現在はシェフィールド・ユナイテッドに所属)がその代表格だろう。
オランダ出身の選手が多いこともあり、過去にはレジェンド監督を招聘。パトリック・クライファートやフース・ヒディンクがチームを率いたこともあった。
彼らの体制ではW杯出場は叶わなかったが、2024年にディック・アドフォカート監督を招聘してから一気にチームは勝ち始める。
同氏は1994年のアメリカ合衆国大会でオランダ代表、2006年のドイツ大会で韓国代表を率いた経験があり、代表チームの監督は通算9度目と経験は豊富。
78歳のベテラン指揮官の下、今大会に向けた予選では同グループの最大のライバルであるジャマイカ代表をかわして史上初の出場権を獲得した。