2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて、世界中の代表チームが夢の舞台への出場を決めている。すでに48チームのうち42チームの出場が確定した中で、サッカー日本代表が対戦したことがないチームはどこなのか。今回は未対戦の各国代表を紹介する。※データは2025年11月23日時点[4/5ページ]
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カーボベルデ代表

【写真:Getty Images】
FIFAランキング:71位
監督:ブビスタ
ポット分け:ポット4
カメルーン代表やナイジェリア代表などの強豪国が続々と予選敗退となった中で、カーボベルデ代表は史上初となるFIFAワールドカップ(W杯)出場権を獲得した。
アフリカの大西洋に浮かぶ島国であるカーボベルデは、ポルトガルの植民地だった過去がある。
カーボベルデ島は人口60万人がいるが、それよりもポルトガルやフランスなど、外国で生活している人が多いという珍しい国である。そのため大半の選手がカーボベルデ出身ではない。
正GK候補のブルーノ・ヴァレラも過去にポルトガル代表招集歴がある選手であり、今年7月に左膝の前十字靭帯の大怪我を負ったビジャレアルの守備の要であるローガン・コスタもフランス出身。帰化選手が中心となって形成されている。
2020年からチームを率いるペドロ・レイタン・ブリト(通称ブビスタ)は代表チームでは珍しいカーボベルデ島出身の人物だ。
帰化の選手が多いチームは団結力に欠ける傾向があり、例えば日本代表と同じ予選を戦ったインドネシア代表やイギリスの元植民地であるジャマイカ代表はタレントがそれなりにいながらも、今大会に向けたW杯出場権を獲得できていない。
そういった意味では自国の歴史を知る人物がチームを率いるのは理にかなっており、その結果がグループDで強豪カメルーン代表の勝ち点を大幅に上回っての出場権獲得だった。