サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[2/5ページ]
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FW:鈴木優磨(すずき・ゆうま)
生年月日:1996年4月26日
所属クラブ:鹿島アントラーズ
2025リーグ戦成績:36試合10得点5アシスト
2025明治安田J1リーグで披露しているパフォーマンス“だけ”を見れば、鈴木優磨がサッカー日本代表に選ばれないのはミステリーだと言っていい。
鈴木はエースとして鹿島アントラーズを力強くけん引。鹿島は9年ぶりのJ1制覇に王手をかけているが、常勝軍団の復活は鈴木の得点力と献身性、ほとばしるパッションなしでは語れない。
ただ、時にほとばしり過ぎるパッションこそが森保ジャパン入りを阻む要因となっているのも、また事実かもしれない。
2015シーズンの鹿島ユースからトップチームへの昇格以降、鈴木は常に注目を集めてきた。
ゴール前での決定力はもちろん、空中戦やポストプレー、攻守にわたる貢献度の高さが光る万能アタッカーとして活躍している。
そのプレーぶりから、日本代表入りを期待する声が幾度となく上がってきた。
しかし、鈴木のA代表キャップ数は依然として「0」のまま。2桁得点をマークして鹿島を優勝戦線に引き戻した今季の活躍をもってしても、日本代表入りは叶わなかった。
2020年9月に起きた“ツイート問題”(鈴木がTwitter〔現:X〕に森保監督を想起させる批判的コメントを掲載、後に削除)以降は「鈴木と森保一監督の関係性が悪いのでは?」という説がまことしやかに囁かれた。
実際に鈴木はシント=トロイデンVV(ベルギー)で結果を出していた時期を含めて、ことごとく日本代表でのプレーに縁がない。
FIFAワールドカップ(W杯)26を約半年後に迎えるなかでも招集リストに載らなかった常勝軍団のエース。
現状からはメンバー入りの可能性は予想しにくいが、その強烈な個性は劇薬としての機能も期待できるはずだ。
