サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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DF:チェイス・アンリ
生年月日:2004年3月24日
所属クラブ:レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
25/26リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
チェイス・アンリにとっての“乗るべき列車”は、もはや遠くへ過ぎ去ってしまったのか。
ブンデスリーガやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で規格外のフィジカルを見せつけ、サッカー日本代表入りが期待されていた男は、結局一度も招集レターを受け取らないまま2025年を終えることが確定した。
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたチェイス・アンリは、尚志高等学校卒業後にJリーグを経由せず海を渡った。
2022年4月に加入したのは、ドイツの名門シュトゥットガルト。現地時間の2024年8月24日には開幕戦のフライブルク戦で途中出場し、リーグ戦におけるトップチーム初出場を果たした。
187cmの長身を活かした空中戦は無類の強さを誇り、地上戦でもパワーとスピードで相手アタッカーを封殺してしまう。
まさに“フィジカルエリート”と呼ぶに相応しいチェイス・アンリには、これまで度々日本代表入りを期待する声が挙がっている。
父の国籍からアメリカ代表を選択する権利も有するため、「確保を急ぐためにも早く招集を」と願うファンは決して少なくないはずだ。
だが、チェイス・アンリが主戦場とするセンターバックは、森保ジャパンの中でも屈指の選手層を誇るポジション。21歳の若武者にはなかなか招集の声がかからなかった。
また、今年8月に完全移籍で加入したオーストリアのFCレッドブル・ザルツブルクでは今季いまだに公式戦出場なし。
怪我の影響もあり、サムライブルーのユニフォームに袖を通す機会はさらに遠ざかってしまっている。
果たして、チャンスの列車はチェイス・アンリの目の前を再び通るだろうか。
