サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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DF:毎熊晟矢(まいくま・せいや)
生年月日:1997年10月16日
所属クラブ:AZアルクマール(オランダ)
25/26リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
2024年のAFCアジアカップ2023で鮮烈な印象を残した毎熊晟矢は、サッカー日本代表の活動に全く参加できないまま2025年を終えることになる。
昨季後半から続く負傷の影響があるのは間違いないが、森保ジャパンの布陣変更のあおりを受けたのも事実だ。
アジア杯で5試合中4試合に出場した毎熊は、4バックの右サイドバック(SB)として大いに躍動。無尽蔵のスタミナで90分間上下動を繰り返すだけでなく、攻撃参加時には高精度のクロスやパス、シュートで存在感を発揮した。
高校・大学・プロ入り時にフォワードだっただけあり、アタッキングサードにおけるプレーの質は非常に高かった。
しかし、森保ジャパンが準々決勝でイラン代表に1-2で敗れて大会に別れを告げると、毎熊も突如として代表チームからフェードアウトしてしまった。
昨季のオランダ1部リーグにてAZアルクマールの主力として活躍していたことを考えると、招集外のきっかけは怪我ではなく別にあったということに他ならない。
それこそが森保ジャパンの“3バック導入”である。アジア杯後に使用頻度が上がったこのシステムでは、4バックの右SBでプレーする毎熊の使いどころがないのだ。
招集外のきっかけとなった森保ジャパンの3バック化に加え、今季開幕前のトレーニングキャンプ中に昨季から痛めていた膝を再負傷したのも不運だった。
日本でリハビリを続けていた毎熊は、現在オランダに戻りようやくチームに合流した状態だ。
まずは本格的な戦列復帰に向けて、少しずつでもコンディションを上げていく必要がある。
