サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[2/5ページ]
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FW:坂本一彩(さかもと・いさ)
生年月日:2003年8月26日
所属クラブ:KVCウェステルロー(ベルギー)
25/26リーグ戦成績:15試合3得点3アシスト
ベルギーの地で躍動している坂本一彩は、2025年にサッカー日本代表入りを果たす可能性が高かった選手の1人だ。
身長173cmの小柄なアタッカーが武器にする「相手守備陣の背後を取る動き」は森保ジャパンでも十分に活かせるはずだったが、結果的に招集レターが届くことはなかった。
ガンバ大阪ユース出身の坂本は2022シーズンにトップチームへ昇格。翌2023シーズンに経験したファジアーノ岡山へのレンタル移籍で自信を掴み、一段上のレベルの選手へと成長した。
2024シーズンには、復帰したガンバで明治安田J1リーグ37試合10得点1アシストと結果を残す。自身初の二桁得点を達成した。
今年6月にはベルギーのKVCウェステルローへ完全移籍。今季の同国1部リーグでは15試合で3得点3アシストをマークしている。
現地時間の9月14日にはベルギーメディア『Het nieuwsblad』が「日本代表のモリヤス監督がウェステルローの公式戦を現地視察した」と報道。
坂本のパフォーマンスをチェックしていたのは明白で、初のA代表入りが一気に現実味を帯びた。
だが、9月のアメリカ合衆国遠征、続く10・11月シリーズで坂本がサムライブルーのユニフォームに袖を通すことはなかった。
中盤やセンターフォワードとしてもプレー可能なユーティリティ性は坂本の魅力の1つだが、森保ジャパンには久保建英や鎌田大地、上田綺世といったポジションごとのスペシャリストが多数いる。競争に加わるのは至難の業だろう。
主力組を喰ってしまうような個性がない限り、坂本の日本代表入りは難しいのかもしれない。
