サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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FW:伊藤達哉(いとう・たつや)
生年月日:1997年6月26日
所属クラブ:川崎フロンターレ
2025リーグ戦成績:34試合12得点3アシスト
27歳で初めてJクラブ加入を果たした伊藤達哉は、2025明治安田J1リーグで最も輝いた新加入選手の1人だった。
川崎フロンターレでの活躍によりファンからはサッカー日本代表で輝くことを期待する声も挙がっていたが、今年は森保ジャパンの招集リストに伊藤の名が載ることは最後までなかった。
2015年7月に柏レイソルユースからハンブルガーSVへ加入した伊藤は、以降のキャリアをドイツとベルギーで過ごしてきた。
2025年1月に川崎へと完全移籍したことで、伊藤のプロキャリアには初めてJクラブの所属歴が追加。27歳のJリーグ初挑戦が幕を開けた。
今季が始まると、伊藤は緩急を使い分ける独特なドリブルと高い得点力で川崎の攻撃陣をけん引。瞬く間にチームの中心選手となった。
加入初年度でリーグ戦34試合12得点3アシストは十分過ぎる数字。
ただ、それでも森保ジャパンに招集されるまでには至らず、伊藤のA代表キャップ数はいまだ「0」のままである。
伊藤は、川崎で4-2-3-1の2列目サイドを主戦場としている。
基本システムが3-4-2-1の森保ジャパンでは、伊藤を起用するポジションが見当たらないのは事実だ。
とはいえ、個人で仕掛けて相手守備を崩しきってしまう伊藤の能力は非常に魅力的。
試合が膠着した時の“ゲームチェンジャー”としてであれば、森保ジャパンでも居場所を作れるような気がするが…。
