2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて、世界中の代表チームが夢の舞台への出場を決めている。すでに48チームのうち42チームの出場が確定した中で、実力がありながらも出場が危ぶまれている強豪はどこなのか。今回は、W杯出場に黄信号が灯る強豪国を紹介する。(※成績は2025年11月25日現在)[4/5ページ]
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トルコ代表
監督:ヴィンチェンツォ・モンテッラ
最新FIFAランキング:26位
W杯欧州予選成績:4勝1分1敗
近年のトルコ代表は強豪国に匹敵するほどの力をつけているチームの1つだ。
特に2列目の若いタレントの成長が著しい。
アルダ・ギュレル(レアル・マドリード)やケナン・ユルディズ(ユヴェントス)、ジャン・ウズン(フランクフルト)ら、強豪で主力を務める選手たちのクオリティは他国も羨むほどのものがある。
特にギュレルとユルディズの両名は2024年に行われたUEFAユーロ(欧州選手権)でも大活躍。準々決勝進出の立役者となった。
この急成長を考えると、FIFAワールドカップ2026(W杯)出場をグループ首位通過で決めたかったところだったが、不運にも欧州王者のスペイン代表と同組となってしまった。
スペイン代表はW杯の優勝候補筆頭と言っても差し支えないクオリティがあり、勢いのあるトルコ代表でも彼らの壁を超えることができなかった。
欧州予選をグループ2位で通過したことを受けてプレーオフに回ることが決定しており、初戦ではルーマニア代表と対戦。この試合に勝つことができれば、スロバキア代表とコソボ代表の勝者と対戦する。
長らくトルコ代表はW杯と縁がなく、本大会に出場したのは2002年の日韓大会が最後。
イタリア代表の選手として、2002年大会に出場した経験があるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、トルコ代表の歴史を塗り替えることができるだろうか。
