若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した韓国人選手を紹介する。[3/6ページ]
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FW:パク・チュヨン

【写真:Getty Images】
生年月日:1985年7月10日
主な在籍クラブ:ASモナコ、アーセナルなど
現所属:引退
パク・チュヨンのデビューは鮮烈だった。
若くしてKリーグで結果を残すと、23歳で移籍したASモナコでもエース級の活躍を披露。2010/11シーズンにはリーグ戦だけで12ゴールを記録していた。
すでに韓国代表のエースとして活躍していた彼のキャリアが大きく傾くキッカケとなったのが2011年夏のアーセナル移籍だろう。
2011/12シーズンの移籍市場最終日に5人を補強するパニックバイの中に含まれたパク・チュヨンは背番号9が与えられながらも、結果としてプレミアリーグでは7分間しかプレーしていない。
1年も経たずして構想外となると、期限付き移籍先でも結果を残すことに苦戦する。
2014年夏にアーセナルを契約満了で退団し、無所属の期間を経て加入したサウジアラビアのアル・シャバブでも活躍できなかった。
2015年3月に29歳で母国復帰を果たすと、リーグ戦で2桁ゴールこそ達成できなかったが、元モンテネグロ代表FWデヤン・ダミヤノビッチとの2トップで2つのタイトル獲得に貢献した。
キャリアの晩年は蔚山現代へと活躍の場を移すも怪我の影響でほとんど試合に出場することができず、2024シーズン限りで現役を引退している。