サッカー界には、国境を越えてファンから愛される多くの名選手がいる一方で、度重なる問題行動で炎上してしまう選手もいる。彼らの行動はサッカー選手としてあるまじき姿勢だ。今回は言動やプレー、あるいは素行によって日本のサッカーファンの怒りを買い、いつしか嫌われてしまった選手たちを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は28日時点。[3/5ページ]
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DF:キム・ユソン(北朝鮮代表)
生年月日:2003年7月18日(22歳)
現所属クラブ:鴨緑江スポーツクラブ
今月行われたFIFAU-17ワールドカップ(W杯)カタール大会で、話題となったU-17北朝鮮代表の試合前の“グーパンチ”は記憶に新しいだろう。
それと同じ、もしくはそれ以上の物議を醸した事件がある。
それは、北朝鮮代表DFキム・ユソンの問題行動だ。
彼の名前を知らなくとも、試合中に日本代表スタッフから水分補給用のボトルを強奪しようとした人物だと聞けば、問題のシーンを思い出せる人も多いはずだ。
2023年10月、U-22日本代表はアジア大会の男子サッカー競技・準々決勝でU-24北朝鮮代表と激突した。
試合は日本が2-1で勝利しベスト4進出を果たしたが、日本のサッカーファンにとっては勝利の喜びよりも、フラストレーションが勝る内容だった。
なぜなら、北朝鮮代表チームが「これでもか」とラフプレーを繰り返してきたからだ。
この試合、同チームがもらったイエローカードが計6枚あったことからも、いかに雑で危険なプレーが多発していたかがわかるだろう。
ピッチにいた日本の選手は、常に大怪我のリスクに晒されていた。
それに加え、冒頭に記したシーンがあったのだから、日本のサッカーファンの怒りは頂点に達した。
72分、DFキム・ユソンが給水ボトルを運んでいた日本のスタッフに近づき、半ば強引にボトルを奪うと、次の瞬間、なんと拳を振り上げて威嚇。これを間近で見ていた主審にイエローカードを提示されている。
ただ、当の本人はその暴力的な態度に警告を受けたのにもかかわらず、その後は気にも留めてないような平然とした様子を見せる。
試合終了後には複数の選手が主審に殴りかからんばかりの剣幕で詰め寄るなど、北朝鮮代表は最初から最後まで一国を代表して戦うチームとは思えない粗暴な行いを連発した。
