2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて、多くのスター選手たちが夢の舞台への出場を決めている。一方で、予選敗退に伴い、本大会でその輝かしいプレーを見ることができない選手も決まっている。今回は、W杯出場を逃した大物選手を紹介する。[3/5ページ]
——————————
FW:ブライアン・エンベウモ(カメルーン代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年8月7日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
代表通算成績:27試合7得点3アシスト
フランス出身のブライアン・エンベウモは、年代別代表では同国代表を選択していた。
カウンターでの爆発的なスピードと冷静なフィニッシュでプレミアリーグを代表するアタッカーに成長すると、2022年11月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の直前に国籍をルーツであるカメルーンに変更した。
本大会ではカメルーン代表として3試合に出場。しかし、ゴールに関与することなく、グループリーグで敗退している。
先述したように、エンベウモはカタールW杯の直前に国籍を変更したことから、今回の北中米大会が自身初のW杯予選となり、全10試合に出場した。
同じグループDに名を連ねる他国の名前を見る限りは、本戦出場が十分に可能だと思われたが、W杯未出場のカーボベルデ代表に首位を譲るまさかの展開に。
プレーオフに回ると、準決勝でDRコンゴ代表に敗れて予選敗退が決定した。
エンベウモは今夏に移籍したマンチェスター・ユナイテッドで徐々にチームへフィットし、10月のプレミアリーグ月間最優秀選手賞も受賞するなど好調を維持している。
現在26歳と、キャリアで最もフィジカル的に調子が良い時期にW杯出場を決めたかったところだが、W杯初ゴールの目標は5年後の2030年大会まで持ち越しになった。