ブライトンのエンブレム【写真:Getty Images】
サッカー日本代表MF三笘薫が所属するイングランド・プレミアリーグのブライトンが、アカデミーの公式SNSにて投稿した画像で物議を醸している。とくに中国から批判が殺到し、同国へ謝罪する事態にまで発展したが、どうやらフィリピンからも怒りの声があがっているようだ。中国メディア『CGTN』が伝えている。
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旧日本兵画像投稿で炎上のブライトン
海外で物議を醸しているのが、ブライトンのアカデミーがX公式アカウントに投稿した一枚の写真だ。
同アカウントでは、旧日本軍兵士である故小野田寛郎氏と思われる写真を使用した“サッカーゲームの選手カード”を手にした三笘とアカデミーの少年の画像を投稿した。
なお、投稿の内容は、プレミアリーグ・クリスマス休戦トーナメントの参加を記念したものだ。
同メディアは、「第二次世界大戦の将校の肖像と三笘の写真が批判を巻き起こし、ブライトンが謝罪」と前置きし、次のように伝えている。
「小野田氏が描かれたカードを(三笘が)持っている写真が投稿されたことで、ファンからの批判が殺到している。
この騒動を受けて、クラブは当該投稿を削除し、中国のファンに謝罪した。
より多くの国々が声を上げており、反発は中国以外にも広がった。韓国メディア『朝鮮日報』は、韓国のサポーターにも謝罪すべきだと主張している」
そして、「フィリピンのあるSNSユーザーは、『まずブライトンは私たちに謝罪すべきではないのか?』と疑問を呈した」と、フィリピンの反応を紹介した。
これは、小野田氏が戦後、フィリピンに潜伏していたことが理由と思われる。
なお英メディア『BBC』は29日に、「BBCスポーツはブライトンの関係者から、これは純粋なミスであり、この論争はクラブやプレミアリーグでは知られていなかったと聞かされた」と、ブライトンによる意図的な投稿ではなかったことを報じている。