FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の組み合わせ抽選会が日本時間6日に行われる。運命の日に先がけ、今回はサッカー日本代表の対戦相手の中で、“最も厳しい”パターンをポッド1〜ポッド4のチームに分けてシミュレーションする。難敵ばかりのW杯だが、その中でも特にタフな組み合わせは――。※ポッド2は日本で固定[4/5ページ]
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ポッド1:スペイン代表
ポッド3:スコットランド代表
ポッド4:ガーナ代表
現在FIFAランキング1位のスペイン代表は、UEFAユーロ(欧州選手権)2024制覇の勢いをそのままに凄まじい強さを誇っている。
PK戦で敗れたが、2024/25シーズンのUEFAネーションズリーグはポルトガル代表に次ぐ準優勝。その後のFIFAワールドカップ予選も、無敗で通過している。
唯一の引き分けに終わったトルコ代表戦は、スペインの本戦行きがほとんど決まった状態(トルコに最低でも7ゴール必要)で行われたものだ。
それでも、アルダ・ギュレルやケナン・ユルディズを筆頭とするタレント集団に2-2の打ち合いを演じた。
この試合で同点弾を決めたミケル・オヤルサバルは直近9試合で9得点5アシストとスーパーな活躍を見せている。
スペインは、2008年のユーロ制覇から2010年の南アフリカW杯優勝、そして2012年のユーロ連覇。この時期はまさに最強を誇っていたが、その再現を今大会で達成したとしても不思議ではない。
現地時間11月18日に劇的勝利をおさめたスコットランド代表は、28年ぶりの本戦出場権を掴み取った。
途中出場のキーラン・ティアニーとケニー・マクリーンの後半アディショナルタイム弾により、デンマーク代表を4-2で制した。
スタメンにはスコット・マクトミネイやアンドリュー・ロバートソンが名を連ねており、各ポジションにタレントが豊富だ。
ボールキャリーには課題があるが、それだけに割り切った戦い方に躊躇がない。デンマーク戦も相手にボールを持たせながらチャンスをうかがうスタイルで、実際に枠内シュート本数でもスコットランドが上回っている。
この戦法を90分間意識高く続けられると、日本にとって厳しい戦いになるかもしれない。
11月シリーズで日本に敗北したガーナ代表もW杯本戦ではこの戦法を採用する可能性もあり、グループステージで同組になれば脅威だろう。
その上、先の親善試合ではモハメド・クドゥスやトーマス・パーテイら主力選手が不在だった。来年6月には大きく異なるチームに変貌している可能性もある。

