
バーンリーを率いるスコット・パーカー監督【写真:Getty Images】
欧州各国リーグで2025/26シーズンが開幕してからおよそ4ヶ月あまりが経過した。チームを立て直すキッカケとなる冬の移籍市場の開幕が迫る中で、成績が伴っていないクラブでは監督の解任が続々と進んでいる。今回は、思うような結果が出ず苦しみ、解任の噂が出ている監督を紹介する。(成績は12月4日現在)[4/5ページ]
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スコット・パーカー(バーンリー)

【写真:Getty Images】
生年月日:1980年10月13日
今季リーグ戦成績:14試合3勝1分10敗(19位)
スコット・パーカー監督が率いるバーンリーは、昨シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部相当)でイングランドのフットボール史に残る堅守のチームを作り上げた。
リーグ戦46試合で失点はわずか「16」であり、現在ノッティンガム・フォレストを率いるショーン・ダイチが監督を務めていた時期の「身体を張った守備」が再びチームのカラーとなっていた。
しかし、今夏の移籍市場ではGKジェームズ・トラッフォードが古巣マンチェスター・シティに復帰し、DFマクシム・エステーヴと補完性が抜群だったDFコンラッド・イーガン=ライリーがマルセイユにフリーで移籍。
堅守が最大の武器のチームにも関わらず、守護神と守備の中心選手を失った。
DFカイル・ウォーカーやGKマルティン・ドゥブラフカらベテラン選手の補強がハマったことで大崩れには至っていないが、目標である残留に向けては苦戦を余儀なくされている。
プレミアリーグ第14節終了時点で3勝1分10敗と大きく負け越しており、監督交代をキッカケにノッティンガム・フォレストやウェストハム・ユナイテッドが立て直している中で降格圏に沈んでいる。
この状況で、パーカー監督の残留経験の無さは不安材料だろう。
彼はフラムとボーンマス、バーンリーの3クラブをプレミアリーグ昇格に導いた経験があるが、残留させた実績は一度もない。
降格、もしくは成績不振に伴う解任でシーズン途中にチームを去っている。
その理由に挙げられるのが、サッカーのレパートリーの少なさだ。ハードワークや堅守には定評があるが、カウンターの質不足は否めない。
直近はリーグ戦5連敗と、チームとして何かを変えなければいけない状況になっているかもしれない。