
FIFAワールドカップ史上最悪の「死の組」とは【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)2026の組み合わせ抽選会が現地時間5日に行われた。4年に1度の大舞台では、毎回のように「死の組」が誕生しており、今回もフランス、セネガル、ノルウェーという、実力的には拮抗したチームが同じグループに入った。では、過去の大会で最も強烈だった「死の組」はどこか。5選を紹介する。[3/5ページ]
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ブラジルW杯(2014)のグループB

オランダ代表のロビン・ファン・ペルシ【写真:Getty Images】
代表チーム:スペイン、オランダ、チリ、オーストラリア
FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会のグループBは、前回大会の決勝カードであるスペイン代表とオランダ代表が初戦から相まみえる「死の組」となった。
このグループは南アフリカ大会の優勝国と準優勝国だけでなく、南米屈指の強豪へと成長していたチリ代表も同組となっている。
開幕前のFIFAランキングでは、オランダ代表の15位を上回る13位まで順位を上げていた。
チリ代表は後に2015年と2016年のコパ・アメリカ(南米選手権)を制するほどの力を当時からつけており、2007年から2011年にかけて代表チームを率いたマルセロ・ビエルサの教え子たちの花が開き始めていたタイミングだった。
この3ヵ国にアンジェ・ポステコグルー監督が率いるオーストラリア代表が加わったグループBは波乱の展開となった。
前回大会の王者であり、当時FIFAランキング1位のスペイン代表が初戦でオランダ代表に1-5の大敗を喫したのだ。
続くチリ代表戦でも0-2での苦杯をなめると、開幕2試合で敗退が決定した。
なお、この「死の組」は3連勝のオランダ代表が首位で通過。チリ代表は第3戦でルイ・ファン・ハール監督のチームに敗れたが、2位でグループBを突破している。