Jリーグは8日、11・12月度の「2025明治安田Jリーグ 月間ベストゴール賞」を発表した。J2リーグでは、カターレ富山MF亀田歩夢が受賞。対象となったゴールは、第38節のブラウブリッツ秋田戦での得点。クラブを残留に導いた圧巻の独走弾だった。
——————————
J2月間ベストゴールが発表
降格圏の18位で最終節を迎えた富山。
残留圏17位のロアッソ熊本とは勝点差「2」、さらに得失点差も「2」下回り、総得点でも大きく劣っていた。
迎えたホームでの大一番、熊本がヴァンフォーレ甲府に0-0のまま試合を進めていた中、富山は2-1でリードして終盤へ。
残留を勝ち取るには、あと2ゴールが必要な厳しい状況ではあったものの、89分に椎名伸志がゴールを挙げると、後半アディショナルタイム3分に18歳が魅せる。
59分からピッチに立っていた亀田は、富山が自陣でボールを奪った流れから左サイドでボールを持つと、ドリブルを開始。
一度はボールを失いそうになったが、強引に突破してボックス内に侵入すると、鋭く中に切れ込んで右足でフィニッシュ。
混戦の中から放ったコントロールシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。個人技で切り裂いた圧巻のゴールだった。
この劇的な得点で4-1で勝ち切った富山。熊本が甲府とスコアレスドローで試合を終えていたため、得失点差で「1」上回り、奇跡の残留を果たした。
JFA技術委員会は、クラブを降格の危機から救った亀田のゴールを「意志の強さを感じるゴール」と評価。また、選考委員の林陵平氏も「チームを残留に導いた素晴らしいゴール」と絶賛している。
