
今冬に移籍する可能性があるサッカー日本代表選手【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで半年となった。サッカー日本代表の選手たちは本番に向け、ここから各所属クラブで状態を仕上げていくはずだが、なかにはリスクを承知で、今冬にチームを変える選手もいるだろう。出場機会確保、ステップアップ…理由は様々考えられる。今回は、W杯半年前に移籍を決断するかもしれない日本代表選手を紹介する。※成績は10日時点の『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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DF:冨安健洋(とみやす・たけひろ)

現在無所属の冨安健洋【写真:Getty Images】
生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:無所属
25/26リーグ戦成績:出場なし
日本史上最高のDFは、来夏のFIFAワールドカップ2026(W杯)までに本来の力を取り戻せるのだろうか。
アビスパ福岡からシント=トロイデン、ボローニャと着実にステップアップしてきた冨安健洋は、2021年にアーセナルへと加入し、世界にその名を轟かせた。
左右のサイドバックを主戦場に、持ち前の安定した守備能力と優れた予測で相手を封じ込めるだけでなく、難しい攻撃のタスクすらも、いとも簡単にこなしてきた。
しかし、23/24シーズンにはリーグ戦22試合に出場し、チームの優勝争いに貢献した同選手だが、昨季は絶望に打ちひしがれるシーズンとなってしまった。
シーズン開幕前に膝を負傷すると、怪我が一向に回復しないまま、今年2月に手術を行いシーズンアウトに。公式戦出場はわずか1試合で、途中出場からの6分間のみだった。
全くチームに貢献できなかった同選手は今夏、双方合意のもと、アーセナルとの契約を解除。フリーの身となったものの、怪我は完治しておらず、リハビリに励む日々が続いている。
そんな中、オランダメディア『Voetbal International』は今月、名門アヤックスがこの日本人DFの獲得に乗り出し、契約間近に迫っていると報じた。
アヤックスはリーグ戦で宿敵PSVに大差をつけられている状況で、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもなかなか勝てず。すでに監督交代も行われており、今冬のさらなるテコ入れは必須だった。
その改善策の一つとして、冨安健洋にスポットライトが当たった格好だ。もし実現すれば、板倉滉とチームメイトになる。
どのような結果になるにせよ、我々が期待するのは、来年のW杯までに万全の状態でピッチに帰ってくる冨安の姿だ。
彼の力は、間違いなく日本代表に必要である。