
今冬に移籍する可能性があるサッカー日本代表選手【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで半年となった。サッカー日本代表の選手たちは本番に向け、ここから各所属クラブで状態を仕上げていくはずだが、なかにはリスクを承知で、今冬にチームを変える選手もいるだろう。出場機会確保、ステップアップ…理由は様々考えられる。今回は、W杯半年前に移籍を決断するかもしれない日本代表選手を紹介する。※成績は10日時点の『transfermarkt』を参照[2/5ページ]
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MF:中村敬斗(なかむら・けいと)

スタッド・ランスに所属する中村敬斗【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
所属クラブ:スタッド・ランス
25/26リーグ戦成績:10試合6ゴール2アシスト
来夏行われるFIFAワールドカップ(W杯)2026でスタメンをつかみ取るために、中村敬斗の今冬の動きはとても重要になってくる。
ガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた中村は、その後オランダやベルギーでのプレーを経て、21/22シーズンに加入したオーストリアのLASKリンツで覚醒した。
22/23シーズンにはリーグ戦14ゴールをマークするなど、持ち前の得点能力が欧州の舞台で開花し始めたのだ。
評価を高めた同選手は、2023年夏に当時フランス1部のスタッド・ランスへと加入する。
加入直後の23/24シーズンこそ新天地でのフィットに苦しんだり、怪我での離脱が影響し、いまひとつな成績に終わったものの、昨季は同11ゴールを挙げ、チーム内得点王に輝いている。
一方で、チームは2部降格を喫する事態に。中村も他クラブへの移籍を模索し、チームを一時離脱する強硬手段にも出たが、結局はランスに残留している。
中村は今季ここまでのリーグ戦11試合で7ゴール2アシストと文句ない結果を残しているが、本人が満足していないのは明らか。事実、サッカー日本代表活動中にも、所属クラブへの不満やストレスを口にすることがあった。
日本代表では三笘薫とポジションを争う中村。スタメンを奪うには、よりレベルの高いクラブで活躍することも重要になるだろう。
そういった意味でも、今冬に移籍を決断しても不思議ではない。