
今冬に移籍する可能性があるサッカー日本代表選手【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで半年となった。サッカー日本代表の選手たちは本番に向け、ここから各所属クラブで状態を仕上げていくはずだが、なかにはリスクを承知で、今冬にチームを変える選手もいるだろう。出場機会確保、ステップアップ…理由は様々考えられる。今回は、W杯半年前に移籍を決断するかもしれない日本代表選手を紹介する。※成績は10日時点の『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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FW:前田大然(まえだ・だいぜん)
生年月日:1997年10月20日
所属クラブ:セルティック
25/26リーグ戦成績:13試合5ゴール3アシスト
2021年に横浜F・マリノスでリーグ戦23ゴールを記録し、Jリーグ得点王に輝いた前田大然は、そのシーズンオフにセルティックへと移籍している。
初の海外挑戦となった前田は、スコットランドの地でも自慢の快足を披露。両ウイングでレギュラーとしてプレーしてきた。
しかし、当時の同チームには同じくサッカー日本代表の古橋亨梧が在籍しており、ワントップに君臨する同選手を活かそうとする戦術の中で、前田のゴール数などはそこまで伸びてこなかった。
それでも、監督がアンジェ・ポステコグルーからブレンダン・ロジャーズに代わると、前田の成績が大きく向上する。
24/25シーズンは、シーズンを通して好調を維持し、特に年明け以降に出場したリーグ戦13試合で12ゴール4アシストを記録するなど大暴れ。圧巻の活躍でスコティッシュリーグ年間MVPに輝いた。
一方、スコットランドで大活躍を見せる前田だが、日本代表では自らの地位を確立することが出来ていない。
同選手が主に起用される左WBでライバルとなるのは三笘薫と中村敬斗。攻撃面においては彼らの方が大きな武器を持っているのが明らかで、現状では前田は3番手と位置付けられている。
2人の間に割って入るためには、更に進化した姿を見せなければならないだろう。
そんな成長への第一歩として、所属クラブを変える選択肢がある。
前田は今夏にも移籍を希望していたが、実現しなかった。複数の英メディアによると、そこから半年が経った現在もクラブを離れたい意思は変わっていないようで、他クラブへ赴く可能性は十分にある。
日本屈指のスピードスターにはプレミアリーグの複数クラブが注目していると言われている。果たして、FIFAワールドカップ(W杯)を約半年後に控えたタイミングで、新たな挑戦を決断するのか。
