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W杯前に!? 今冬に移籍しそうなサッカー日本代表選手5人。出場機会確保、ステップアップ…様々事情を抱える男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images


今冬に移籍する可能性があるサッカー日本代表選手【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで半年となった。サッカー日本代表の選手たちは本番に向け、ここから各所属クラブで状態を仕上げていくはずだが、なかにはリスクを承知で、今冬にチームを変える選手もいるだろう。出場機会確保、ステップアップ…理由は様々考えられる。今回は、W杯半年前に移籍を決断するかもしれない日本代表選手を紹介する。※成績は10日時点の『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
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MF:佐藤龍之介(さとう・りゅうのすけ)


ファジアーノ岡山に所属する佐藤龍之介【写真:Getty Images】

生年月日:2006年10月16日
所属クラブ:ファジアーノ岡山
2025リーグ戦成績:28試合6ゴール2アシスト



 19歳の若武者は、今季のJリーグで大活躍のシーズンを過ごした。

 佐藤龍之介はFC東京の下部組織で研鑽を積み、各年代の世代別代表にも選出されてきたエリートだ。

 U-18クラブユース選手権で全国大会準優勝に貢献した同選手は、見事トップチーム昇格を掴み、2023年3月に行われたYBCルヴァンカップのセレッソ大阪戦でプロ初出場を記録。これは、当時のクラブ史上最年少出場記録となっている。

 勢いそのままに、佐藤は同年8月、久保建英以来となる16歳でプロ契約を締結している。

 ただ、同クラブでの出場機会はほとんどなく、昨季はわずかリーグ戦3試合のみの出場に留まった。

 同選手は出場機会を求め、今季J1初昇格を果たしたファジアーノ岡山へレンタル移籍で加入している。

 本人にとっては、この移籍が大きな飛躍のきっかけとなった。

 4月頃からスタメンの座を射止めると、リーグ戦3試合連続ゴールなど、印象的な活躍を続け、最終的にJ1で28試合6ゴール2アシストの好成績を残した。

 その活躍は森保一監督の目にも留まり、今年6月には日本代表デビューを飾る。その後もコンスタントに招集されており、一気に来年のFIFAワールドカップ(W杯)メンバー候補に名乗り出た。

 まさに飛躍の1年を過ごした佐藤。そんな彼の次なるステップは欧州移籍になるだろう。

 近年は、日本人選手が早くから欧州へ渡るケースも珍しくはない。佐藤のように、若いながらJリーグで活躍し、日本代表にも入っている選手であれば、すぐにでも欧州からオファーが届くはずだ。



 佐藤も来年のW杯メンバー候補とはいえ、本大会行きはそう簡単ではない。ライバルたちは世界トップレベルでのプレーを続けており、常に海外の猛者たちとしのぎを削っている。

 そんな先輩たちに少しでも近づくためにも、やはり欧州移籍はマストだ。早ければ、今冬に決断しても不思議ではない。

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