レイラック滋賀FCは14日、J3・JFL入れ替え戦の第2戦でアスルクラロ沼津と敵地で対戦し、1-1で引き分けた。この結果、2戦合計4-3で沼津を上回り、J3昇格を決めた。試合後、角田誠監督がフラッシュインタビューに応じ、目に涙を浮かべながら喜びを語った。
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角田誠監督がレイラック滋賀FCをJ3参入に導く
ホームでの第1戦を3-2で勝ち切った滋賀は、引き分け以上でJ3への参入が決定する中、22分に秋山駿のゴールで先制に成功する。
しかし、わずか2分後に追いつかれる展開に。それでもアウェイチームはうまく試合を進め、終盤に相手が2人退場となったこともあり、1-1のままタイムアップを迎えた。
この結果、2戦合計4-3で沼津を退け、J3昇格が決定。滋賀県に初のJクラブが誕生した。
昇格に導いた角田監督は、「めちゃくちゃうれしいです。なんとか報われて良かったです。MIO時代(2023年にMIOびわこ滋賀からレイラック滋賀FCへ改称)から、20年近くの先人の方たちの思いが身を結んだ」と言葉を詰まらせながらコメント。
続けて「滋賀のサッカーの歴史にとっても本当に大きな出来事がうまれた。多くの人が喜んでいる人の姿を見ると、サッカーに関わってきてよかった」と喜びを露わにした。
これまで乾貴士や楠神順平、矢島卓郎、宮吉拓実など多くのプロサッカー選手を輩出した滋賀。しかし、これまでJクラブがなく、滋賀のサッカー少年は、京都サンガF.C.やガンバ大阪の応援をするしかなかった。
42歳の指揮官は、“湖国”にJクラブが誕生した意味についても言及した。
「チーム名が変わって3年目。『Jなし県』と言われていた滋賀県。ただ、良いサッカー選手が出てきている歴史がある中、プロチームだけがなかった。我々がその使命を背負って戦ってきた。
これでもっと滋賀のサッカーが活発になると思う。滋賀から良い選手がもっと日本や世界に出るきっかけになると思う」
最後に、角田監督は来季に向けて「もっとスポンサーの方を増やして、クラブの規模も上げていかないといけないミッションもある」と話しつつ、「まずは今日は喜びたい」と語った。
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