
イングランド代表”当落線上”の5人【写真:Getty Images】
1966年の自国開催以来のFIFAワールドカップ(W杯)優勝を目指すイングランド代表の選手層の厚さは他の代表チームと比較をしても抜けている。スタメンはもちろん、26名の代表メンバーに入ることも至難の業だ。今回は、3月にサッカー日本代表との対戦も控えるトーマス・トゥヘル体制のイングランド代表で、現状W杯メンバー入りが“当落線上“となっている選手を紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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DF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(レアル・マドリード/スペイン)

イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド【写真:Getty Images】
生年月日:1998年10月7日
市場価値:7000万ユーロ(約119億円)
代表通算成績:34試合4得点6アシスト
過去2大会に出場しているトレント・アレクサンダー=アーノルドもFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のイングランド代表メンバーから落選してしまうかもしれない。
カイル・ウォーカーやキーラン・トリッピアーらベテラン選手が代表から遠ざかっていることもあり、世代交代を考えるとアレクサンダー=アーノルドにチャンスが回ってきてもおかしくなかった。
しかし、世界有数のキック精度を誇る右SBは2025年を通してコンディションが安定しておらず、トーマス・トゥヘル体制では6月に行われたアンドラ代表戦のみの出場に留まっている。
彼のコンディションが上がらない期間でリース・ジェームズ(チェルシー)がベストなフォームを取り戻した。
本職がCBのエズリ・コンサ(アストン・ヴィラ)やトゥヘルからの評価が高いティノ・リヴラメント(ニューカッスル・ユナイテッド)も右SBでプレー可能であり、アレクサンダー=アーノルドがトゥヘル監督からの信頼を掴むことは難しいかもしれない。
前提としてドイツ人指揮官はタレントの寄せ集めではなく、一人ひとりがチームのために戦うチーム作りを目指している。
フィジカル能力に優れた選手を各ポジションに配置していることからアレクサンダー=アーノルドのようなタイプの選手は評価が上がりにくいかもしれない。
仮に2025/26シーズン後半にレアル・マドリードで出場機会を増やしたとしても、W杯行きの切符を掴むことは難しいだろう。