トルコ2部ボルスポルの選手たちは、試合開始のホイッスルが鳴った直後、およそ1分間ピッチ上で静止し、クラブ経営陣に対する抗議の意思を示した。トルコ紙『Yeni Şafak』が21日に伝えている。
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給与未払い問題が表面化
TFF1.リグ(トルコ2部)第18節が20日に行われ、ボルスポルはホームでペンディクスポルと対戦した。
キックオフ直後、異例の光景が広がった。
ホイッスルが鳴ると、ボルスポルの選手たちは相手にボールを譲ったまま、それぞれのポジションから動かなかった。
一方、ボールを受けたペンディクスポルの選手たちも攻撃を仕掛けることはせず、約1分間ボールを保持した後、再びキックオフの位置に戻した。
その後、何事もなかったかのようにボルスポルのボールで試合は再開された。
この出来事について、『Yeni Şafak』は「ボルスポルの選手およびクラブ職員が約3か月間にわたり給与を受け取れていない状況を受け、選手たちが試合開始直後に静止する形で経営陣へ抗議した」と報じている。
記事によると、対戦相手のペンディクスポルの選手たちは、この抗議行動について事前に説明を受け、理解を示していたという。
また、ボルスポルのサポーターからも、選手たちの行動を支持する声が上がっていると伝えられている。
なお、試合はアウェイのペンディクスポルが2-1で勝利。給与未払い問題を抱えるボルスポルは3連勝を逃し、順位は8位となっている。
