
プレミアリーグ、今季のガッカリ新戦力5人【写真:Getty Images】
移籍市場で大金が動くプレミアリーグは、毎シーズンのように期待の新戦力がチームに加わっている。しかし、必ずしも成功するとは限らず、期待に応えるような選手もいれば、適応に苦しむ選手もいる。今回は、およそ半分の試合を消化した2025/26シーズンのプレミアリーグで適応に苦しんでいる新戦力を紹介する。(成績は2025年12月21日時点。データは『transfermarkt』を参照)[5/5ページ]
——————————
MF:シャビ・シモンズ

トッテナム・ホットスパーMFシャビ・シモンズ【写真:Getty Images】
生年月日:2003年4月21日
所属クラブ:トッテナム・ホットスパー
移籍金:6500万ユーロ(約110.5億円)
25/26リーグ戦成績:14試合1得点2アシスト
夏にトーマス・フランクを新監督に迎えたトッテナム・ホットスパーは、移籍市場で後手に回り続けた。
特にトップ下の選手補強には難航した。
ノッティンガム・フォレストのモーガン・ギブス=ホワイトとクリスタル・パレス(当時)のエベレチ・エゼの獲得に失敗。最終的にはRBライプツィヒのシャビ・シモンズを6500万ユーロ(約110.5億円)の移籍金で獲得した。
しかし現状では、この22歳のMFはフランク監督の戦術とプレミアリーグの環境に適応できているとは言えないだろう。
デンマーク人指揮官はブレントフォード時代にミッケル・ダムスゴーを重宝していた。
彼は低い位置からゲームを組み立てつつ、ファイナルサードでも違いを作り出せる司令塔タイプの選手だった。
しかし、シャビ・シモンズの場合は司令塔よりもアタッカーに近いキャラクターの選手であり、ビルドアップでの貢献度が少ない。
試合から消えることも多く、狭いスペースでロストするシーンも散見されている。
それでもエネルギーを持って試合に入ったプレミアリーグ第15節ブレントフォード戦では、初ゴールを含む2得点に絡む活躍を披露した。
しかし、第17節リヴァプール戦にて、オランダ代表でチームメイトのフィルジル・ファン・ダイクの足首を削る形で一発退場に。
危険なプレーだったことから3試合の出場停止が決定的で、実力の片鱗を見せようとした時期に痛恨の離脱となってしまった。
【関連記事】
プレミアリーグの未来が危ない。“ビッグ6”の崩壊と大接戦が意味する、イングランドフットボール界の深刻な問題とは【コラム】
プレミアリーグの勢力図に変化? 国内の”引き抜き”が多発している理由。新シーズンに向けた新たなトレンドとは【コラム】
「ユニフォームが大好きなあなたへ」海外メディアがプレミアリーグのクラブが発表した新ユニフォームをランク付け!