横浜F・マリノスは11月30日、明治安田J1リーグ第37節でセレッソ大阪と対戦する。この日はホーム最終戦で、現時点で4万枚以上の発券があり、クラブは5万人以上の来場者を目指している。ホーム最終戦を前にこの夏、古巣に復帰した角田涼太朗にこの試合にかける思いやここまでの歩みを聞いた。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]
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「人と人がつながることが大事」小倉幸成は危機感を力に変えていく
同時に、競争環境の厳しさは増す。
小倉に話を聞いた21日、鹿島ユースは高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025ファイナルで勝利し、10年ぶり2回目の優勝を果たした。鹿島ユースはこの年、第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」と2025Jユースカップ 第31回Jリーグユース選手権大会でも頂点に立ち、育成年代史上初となる“3冠”を達成している。
その翌日には鹿島ユースに所属する現高校2年生の吉田湊海と元砂晏翔仁ウデンバがプロ契約を結んだことが発表された。鹿島では小倉の下の世代から実力ある選手が次々と台頭している。
「本当にすごいなって。鹿島は今、下の世代からどんどんいい選手たちが出ている。本当に期待しかないし、自分も頑張らないといけない」
合宿初日の21日には来季から鹿島のトップチームに昇格する大川佑梧の追加招集も発表された。U-22日本代表にも年下の選手がどんどん加わってくる。小倉は危機感を感じながらも、それをエネルギーに変えていく。
「レベルが高いと感じますし、危機感を持たないといけない。努力を惜しまず、気を抜かずに頑張っていきたい」
直近の目標はU-23アジアカップであり、それに向けたテストマッチとなるIBARAKI Next Generation Cup2025に照準を合わせる。
ワールドカップを最後に、指揮官は船越雄三監督から大岩監督へとスイッチ。一発勝負で結果を出すために、必要なものは明確だ。
「メンバーも変わって、やり方も変わった。まずはチームとしての意思疎通だったりコミュニケーションをもっと増やしていきたい。人と人がつながることが大事だと思っている。負けない戦いが待っているので、みんなで合わせていきたい」
1月のキャンプで感じたレベルの高さ、10月のワールドカップで感じた一発勝負の怖さ、そして世代別の日本代表でこれまで感じてきた即席チームの難しさ。小倉は様々な経験を未来に活かすことで自らのキャリアを切り拓いていく。
(取材・文:加藤健一)
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