フェイエノールトFW上田綺世とAZアルクマールDFウーター・フース【写真:Getty Images】
オランダ・エールディヴィジのAZアルクマールに所属するU-21オランダ代表DFウーター・フースは、サッカー日本代表FW上田綺世に暴力的な行為を繰り返したことで現地メディアから厳しく批判されていた。オランダメディア『Sportnieuws.nl』は12日に、U-21オランダ代表を率いるミハエル・ライツィハー監督が、フースを擁護したことを伝えている。
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相手選手を殴打などで現地も猛批判のAZのDFを蘭U-21指揮官は支持
第6節のフェイエノールト戦では、サッカー日本代表FW上田綺世の背中をつねったり、殴打したりなどの暴力行為を繰り返したフース。
プレーとは関係ない場面で上田やDF渡辺剛に暴力行為を加えた瞬間がカメラに捉えられており、現地のメディアやサポーターから猛批判されていた。
また、第15節のゴー・アヘッド・イーグルス戦では、背後から相手FWに近づくと、首のあたりを殴打し、再び現地で物議を醸している。
記事では、「ここ数週間、AZに所属するフースはオランダで話題になっている。U-21代表監督は『彼は本当に良い人だ』と支持を表明した」と前置きし、ライツィハー監督が『Sportnieuws.nl』のポッドキャストで次のように語ったと伝えた。
「ウーターは本当にとても良い青年だ。ピッチ上でもそうだ。彼は常に全力で戦いに臨む人物であり、トレーニングでは皆を引っ張るだけでなく、ホテルでも選手たちを牽引している。
彼は、ホテルでゲームをして、できるだけ多くの選手が参加できるようにしているんだ。いつも同じメンバーというわけではないから、彼は本当に素晴らしい役割を担っているよ」
同メディアは、「フースは、ライツィハー監督のもとでキャプテンとして活躍している。
彼に関する論争を考えると、これは意外な選択だ。ピッチ上で容赦なくプレーし、あらゆる相手を苛立たせ、時に感情を爆発させる」と、フースがU-21オランダ代表でキャプテンを務めていることを指摘した。
また、「ライツィハー監督によれば、フースは決してわざと問題を起こそうとする選手ではないという」と述べつつ、「指揮官の豊富な経験に基づいて、フースの行動に過度に焦点を当てるべきではないと考えているようだ」と、今シーズンのオランダリーグで注目を浴びているフースに対するU-21代表監督の評価を伝えている。