セルティックに所属する28歳の日本代表FW前田大然はセンターフォワードタイプではないため、24歳のアイルランド代表FWアダム・イダをチームに残すべきだったのかもしれない。今夏の選択は大きな判断ミスだったと、セルティックOBのピーター・グラント氏が主張している。スコットランド紙『スコティッシュ・サン』が24日に報じている。
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前田大然、中央のポジションで起用されることもあるが…
イダは昨季、セルティックで公式戦54試合に出場し20得点1アシストを記録。
多くの試合でプレーしたが、今夏の移籍市場で放出候補に挙がり、スウォンジー・シティに移籍金600万ポンド(約12億円)で売却された。
約1年前にノリッジ・シティからクラブ史上2番目に高額な850万ポンド(約17億円)で獲得したことを考えると、損切りとも言える取引だったと言えそうだ。
ただ、問題は約半年後に古橋亨梧(現バーミンガム・シティ)がスタッド・レンヌへ完全移籍したこと。そして、後釜を確保できなかったことだ。
移籍志願の前田に頼る形になり、当時指揮官のブレンダン・ロジャーズ氏の強い要望もあって、前田はセルティックに残留することになる。
前田はセンターフォワードなど中央の攻撃的ポジションで起用される回数は増えたが、スコットランドPFA年間最優秀選手賞に輝いた昨季ほどの活躍を見せることはできていない。
それでも現指揮官のウィルフリード・ナンシー監督は「前田は中央でスタートすれば、サイドへ流れて攻撃に参加する動きを見せる。
逆にサイドでスタートすれば、ゴールに向かって走り込む。
そうした状況をどう作るかが重要なんだ」と述べ、2つの役割を前田に期待している。
しかし、同メディアによると「今季の前田は、センターフォワードとウイングを行き来する起用が続いているが、一般的な見方としては、ワイドポジションの方がより効果的だという評価が多い」という。
その意見にはグラント氏も同意しており「だからこそ来年1月は本当に重要なんだ。
セルティックには正ストライカーが必要だよ。
ジョニー・ケニーは、いくつかチャンスを外したが、責めているわけじゃない。
彼は最初から正ストライカーになる選手じゃないからね。
前田についても同じことを言ってきた。
彼はセルティックの正ストライカーには向いていない。
昨季30得点以上を決めたことは知っているが、前線でチームを引っ張るタイプではない。
はっきり言うけど、イダが残っていれば、セルティックはもっと良い位置にいたはずだ。
ケレチ・イヘアナチョらを獲得した後でもイダは残るべきだったし、もっと出場時間を得ていただろう」との見解を示している。
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