
MLS 最新市場価値ランキング【写真:Getty Images】
近年、欧州で活躍していたスーパースターが、MLS(メジャー・リーグ・サッカー)の舞台に身を移し、盛り上がりを見せている。その中には、若手からベテラン選手、レジェンドと呼ばれる選手も存在する。そこで今回は、MLSで活躍する一流選手たちの市場価値をランキング形式で紹介する。※成績、市場価値は23日時点の『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。[3/5ページ]
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3位:エヴァンダー

FCシンシナティのエヴァンダー【写真:Getty Images】
生年月日:1998年6月9日(27歳)
所属クラブ:FCシンシナティ
2025年リーグ戦成績:32試合18得点14アシスト
市場価値:1600万ユーロ(約27億円)
エヴァンダーは、本ランキング唯一、市場価値が右肩上がり中の選手だ。
今冬、ポートランド・ディンバーズからやってきたエヴァンダーは、FCシンシナティの攻撃を司っており、リーグ戦32試合に出場。18得点14アシストとトップ下を務めながらも、多くの得点を生んでいる。
そんなエヴァンダーは、27歳というキャリア中で1番のピークに差し掛かる年齢ということもあってか、市場価値は推定1600万ユーロ(約27億円)に達している。
ここまでの金額に高めたきっかけは、2024年シーズンのポートランドでの圧倒的なパフォーマンスにある。
チームが不況の中でも、28試合15得点15アシストを記録。同シーズンのMLS(メジャー・リーグ・サッカー)ベストイレブンにも選出された。
当然、市場価値も急上昇。2024年6月から同年12月の半年の間で、推定600万ユーロ(約10億円)から推定1400万ユーロ(約24億円)まで伸びている。
その活躍を受け、2025シーズン開幕前に、FCシンシナティへ移籍。移籍金は、MLS内の取引として史上最高額となる1200万ドル(約18億円)に達し、同クラブを担う存在として迎え入れたことは明白だった。
新天地でも適応に時間はかからず、本記事冒頭にもあるように、しっかりと数字で結果を残している。
特にFWケヴィン・デンキーとの連携はリーグ屈指の破壊力を誇った。
また、彼の評価を押し上げている要素の一つが安定感だ。
シーズンを通してパフォーマンスの波が少なく、強豪相手でもクオリティを落とさない点は、MLSでは希少な存在とされている。
その結果、市場価値は6月より200万ユーロ高い、推定1600万ユーロ(約27億円)に到達した。
これほどの成績を収めているエヴァンダーは、世代別のブラジル代表に経験があるものの、A代表はいまだにない。
他国かつ欧州リーグでないことが、印象として少し弱い部分になるが、今季の活躍ぶりを維持することができれば、夢の「セレソン」入りも不可能ではないポテンシャルを持っている。
近いうちに、ブラジル代表のメンバーに選出されたら、現在の市場価値もグンっと上がって、推定2000万ユーロ(約34億円)もあり得るかもしれない。