
2025年世界ベストイレブン【写真:Getty Images】
2025年もサッカー界は多くのトピックスであふれた。ルイス・エンリケ監督が率いるパリ・サンジェルマンがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で初優勝を果たし、2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)に向けて各国の強化も進んでいる。今回は、2025年のサッカー界を彩った世界各国の選手からベストイレブンを厳選して紹介する。[2/6ページ]
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DF:マルキーニョス(ブラジル代表)

パリ・サンジェルマンDFマルキーニョス【写真:Getty Images】
生年月日:1994年5月14日
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
2025年リーグ戦成績:16試合2得点0アシスト
2025年代表成績:8試合0得点0アシスト
2013年夏からパリ・サンジェルマンでプレーするマルキーニョスは、2024/25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)初制覇に欠かせない選手だった。
期待の有望株として19歳でフランスの名門に加入したブラジル代表DFは、10年以上の時を経て成熟したCBへと成長した。
経験豊富なベテランとなり、主将としてチームを牽引し、31歳にして初のビッグイヤーを獲得。優勝直後のインタビューで涙を流した姿からも彼の責任感の強さが伝わってくるだろう。
身長は183cmと決して大柄ではないが、予測に基づいた的確な守備対応が持ち味だ。
2024/25シーズンからコンビを組むエクアドル代表DFウィリアム・パチョとの補完性も抜群で、互いを補うチャレンジ&カバーで幾度となくピンチを救っている。
ルイス・エンリケのPSGは、両SBが敵陣ボックス内でも多くボールに関わる超攻撃的なスタイルであり、ボールの失い方が悪い場合は2人のCBで相手のカウンターを守る必要が生まれる。
この攻撃的な戦術を成立させているのは、最終ラインでマルキーニョスがリーダーシップを発揮しているからに他ならない。
2025/26シーズンのリーグ戦は7試合の出場に留まっているが、決して序列が下がった訳ではない。
PSGが夏にFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)を戦った影響でプレータイムを管理するのが狙いであり、CLを筆頭に対強豪とのゲームになればマルキーニョスがピッチに立っている。
DF:ガブリエウ・マガリャンイス(ブラジル代表)

アーセナルDFガブリエウ・マガリャンイス【写真:Getty Images】
生年月日:1997年12月19日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
2025年リーグ戦成績:23試合1得点3アシスト
2025年代表成績:4試合0得点0アシスト
アーセナルのガブリエウ・マガリャンイスは、ピッチに“いる”と“いない“でチームの完成度に大きな影響を与えるプレイヤーである。
身長190cmの高さを誇るストッパーは、地上戦と空中戦ともに圧倒的な強さを誇る。無駄なファウルも少なく、ノーファウルでマイボールにしてから味方に繋げることができるクオリティの持ち主だ。
ヘディング技術の高さは世界随一であり、セットプレーの強さは攻守どちらにおいても抜群。
特に攻撃面においては、ファーサイドでガブリエウにインスイングのクロスを合わせることが戦術的な決まりごととして定着しており、相手チームは分かっていても止められない。
これらに加えて、ガブリエウが優れているのは周りの選手の能力を引き出すリーダーシップだ。
コンビを組むことが多いフランス代表DFウィリアン・サリバも素晴らしいクオリティの持ち主ではあるが、最終ラインでリーダーシップを発揮することができるブラジル代表DFがいてこそベストなパフォーマンスとなる。
2025年は勤続疲労の影響もあってかハムストリングの負傷に悩まされる1年だったが、ピッチに立った時のパフォーマンスは圧巻だった。
アーセナルが悲願のタイトルを獲得するためには彼の活躍が必須だろう。