フットボールチャンネル

フォーカス 5時間前

今年の主役は!? 2025年、世界のベストイレブン。1年を通して輝きを放っていた世界最高峰の男たち

シリーズ:世界ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

2025年世界ベストイレブン【写真:Getty Images】



 2025年もサッカー界は多くのトピックスであふれた。ルイス・エンリケ監督が率いるパリ・サンジェルマンがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で初優勝を果たし、2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)に向けて各国の強化も進んでいる。今回は、2025年のサッカー界を彩った世界各国の選手からベストイレブンを厳選して紹介する。[4/6ページ]
——————————

MF:ヴィティーニャ(ポルトガル代表)

Vitinha
パリ・サンジェルマンMFヴィティーニャ【写真:Getty Images】

生年月日:2000年2月13日
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
2025年リーグ戦成績:31試合3得点7アシスト
2025年代表成績:10試合0得点0アシスト



 ヴィティーニャは2024/25シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したパリ・サンジェルマンの“心臓“とも言える存在だ。

 ルイス・エンリケ監督のチームのキーマンであり、中盤の底に立ちながら、360度の全方位を見渡す圧倒的な視野の広さでピッチ全体の状況を把握。

 ポルトガル代表MFジョアン・ネヴェスやスペイン代表MFファビアン・ルイスとポジションを入れ替えながら保持して流れを作り、クロアチア代表MFルカ・モドリッチを彷彿とさせるパスやドリブルのセンスで多くのチャンスの起点となった。

 低い位置でのゲームメイクだけでなくファイナルサードでも質を出せる選手であり、2025/26シーズンのCLリーグフェーズ第5節トッテナム・ホットスパー戦ではハットトリックを達成。

 今季はシーズンを半分消化した時点で公式戦8アシストを記録するなど、多くのチャンスに関与している。



 PSGでチームメイトのヌーノ・メンデスやジョアン・ネヴェス、ゴンサロ・ラモスと同じくポルトガル代表の中心メンバーであり、6月に行われたスペイン代表とのUEFAネーションズリーグ決勝でもティキ・タカの本場相手にクオリティを発揮した。

 こうしたクラブと代表での活躍が評価され、9月に発表されたバロンドールランキングでは3位にランクインしている。

MF:デクラン・ライス(イングランド代表)

アーセナルMFデクラン・ライス
アーセナルMFデクラン・ライス【写真:Getty Images】

生年月日:1999年1月14日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
2025年リーグ戦成績:36試合5得点8アシスト
2025年代表成績:10試合1得点4アシスト



 アーセナルに所属するデクラン・ライスは、「質」と「量」のどちらも最高レベルを示せる稀有な選手だ。

 彼は現代フットボールに欠かせないトランジションで輝ける選手であり、その中でノーファウルでもボールを奪い切れる守備力はプレミアリーグでも随一だろう。

 対峙した選手をフィジカルで圧倒できる身体能力を持ちながらも、キックの精度も抜群。

 アーセナルの最大の武器とも言えるセットプレーはライスのキックありきで、ファーサイドでCBガブリエウ・マガリャンイスにピンポイントで合わせて多くのゴールを演出した。

 4月に行われたレアル・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝では、世界最高のGKの1人であるティボー・クルトワ相手に直接FKから2ゴールを記録。ベルギー代表GKも届かない完璧なコースに強烈な一撃を叩き込んだ。



 毎試合のようにチームトップクラスの走行距離を記録している中でも大きな怪我なく試合に出場し続けているのは、ライスの異常なまでのタフさからくるものだ。

 トーマス・トゥヘル監督が就任したイングランド代表でも全10試合に出場しており、すでにキャプテン候補に推す声も少なくない。

MF:ペドリ(スペイン代表)

バルセロナ ペドリ
バルセロナMFペドリ【写真:Getty Images】

生年月日:2002年11月25日
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
2025年リーグ戦成績:32試合2得点8アシスト
2025年代表成績:8試合3得点2アシスト



 一時は酷使が続いたことで怪我がちだったペドリは、2025年にキャリア最高のパフォーマンスを披露した。

 彼はかつてバルセロナで活躍したシャビとアンドレス・イニエスタをミックスしたような選手だろう。

 テクニシャンが揃うハンジ・フリック監督のチームの中でも群を抜いた存在であり、ファーストタッチの質が他の選手とは違う。

 繊細なタッチと視野の広さで狭いエリアでのコントロールも厭わず、危険なスペースに入っての効果的なプレーやラストパスで違いを作り続けている。

 ペドリは現代的な司令塔であり、世界屈指のオンザボールに加えて、豊富な運動量でピッチ全体をカバーする。



 このクオリティを発揮できる選手は世界中探してもほとんどいない。2024/25シーズンに国内3冠とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出を達成したチームにおいて最も欠かせない選手だ。

 ラストパスやゴールなどのファイナルサードで求められるプレーの質も上がっており、いよいよアンストッパブルな選手になりつつある。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!