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今年の主役は!? 2025年、世界のベストイレブン。1年を通して輝きを放っていた世界最高峰の男たち

シリーズ:世界ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

2025年世界ベストイレブン【写真:Getty Images】



 2025年もサッカー界は多くのトピックスであふれた。ルイス・エンリケ監督が率いるパリ・サンジェルマンがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で初優勝を果たし、2026年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)に向けて各国の強化も進んでいる。今回は、2025年のサッカー界を彩った世界各国の選手からベストイレブンを厳選して紹介する。[5/6ページ]
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FW:ミカエル・オリーズ(フランス代表)

バイエルン・オリーズ
バイエルン・ミュンヘンFWミカエル・オリーズ(フランス代表)【写真:Getty Images】

生年月日:2001年12月12日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2025年リーグ戦成績:34試合14得点20アシスト
2025年代表成績:9試合4得点2アシスト



 2025年に行われたリーグ戦で最も多くのアシストを記録したのが、バイエルン・ミュンヘンのフランス代表FWミカエル・オリーズである。

 2024年夏のバイエルン加入後から怪我で離脱することなくブンデスリーガ全試合に出場しており、優勝が懸かった年明けの後半戦からは完全に手が付けられない状態に。

 2024/25シーズン後半戦と2025/26シーズンの前半戦を合わせたリーグ戦34試合で14得点20アシストを記録しており、各試合で1ゴールに絡むペースでスコアシートに自らの名前を載せている。

 クリスタル・パレス時代から定評のあったキック精度に磨きがかかっており、エースのハリー・ケインや17歳の新星レナート・カールとの相性は良さそうだ。

 2024年9月にデビューしたフランス代表でも絶対的な主力に定着している。



 2025年の代表戦では9試合で4得点2アシストと多くの得点に絡み、FIFAワールドカップ(W杯)欧州予選でも印象的な活躍を披露した。

 世界的な右WGにはバルセロナのラミン・ヤマルも挙げられるだろうが、彼がクラブで記録しているゴール+アシストの数はスペイン代表FWよりも9つも多く、ベストイレブンに選出しても差し支えない成績だろう。

FW:キリアン・エンバペ(フランス代表)

レアル・マドリードFWキリアン・エンバペ
レアル・マドリードFWキリアン・エンバペ【写真:Getty Images】

生年月日:1998年12月20日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
2025年リーグ戦成績:36試合39得点8アシスト
2025年代表成績:8試合7得点5アシスト



 2025年に欧州5大リーグで最も多くのネットを揺らしたのが、レアル・マドリードのフランス代表FWキリアン・エンバペである。

 一歩目から100%に近い圧倒的なスピードを誇るストライカーは、2025年のラ・リーガだけで39ゴールを記録。

 2025/26シーズンも前半戦だけで公式戦30ゴールをマークするなど、全盛期のクリスティアーノ・ロナウドに匹敵するペースで得点を重ねている。

 PKでの得点が合計16ゴールもあることは事実だが、その決定力の高さとチャンスメイクの質はすでに手がつけられないレベルにある。

 著しい初速を武器にスプリント能力を発揮できる稀有なFWであり、シュートを打つ際の足の振りの速さも他のストライカーとは少し違う。



 2025年末の時点ではラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で得点ランキング首位を独走しており、このまま怪我をしなければ両大会で得点王に輝くクオリティがあるだろう。

 マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドも驚異的なペースで得点を重ねているが、エンバペの場合はそれ以上のハイペースだ。リーグレベルの差はありながらも、フランス代表FWが残す成績に嘘はない。

FW:ウスマン・デンベレ(フランス代表)

パリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレ
パリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレ【写真:Getty Images】

生年月日:1997年5月15日
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
2025年リーグ戦成績:22試合15得点4アシスト
2025年代表成績:4試合1得点0アシスト



 2025年のバロンドールに輝いたウスマン・デンベレをベストイレブンから外すわけにはいかないだろう。

 かつては「問題児」と称された元神童は、パリ・サンジェルマンのルイス・エンリケ監督の下で見違える姿へと成長した。

 過去に所属したスタッド・レンヌやドルトムント、バルセロナでは主にワイドで起用されていたが、スペイン人指揮官はキリアン・エンバペが去った最前線で起用。これがデンベレの“覚醒“の要因となった。

 アンカーのヴィティーニャを筆頭に技術に優れた選手が揃うPSGは、各選手がポジションを入れ替えることで相手のマークをかく乱させながらゴールを狙う。

 その中でデンベレは最前線から中盤に下りて縦パスを引き出しつつ、自らもフィニッシュの部分でクオリティを発揮。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を含む4冠を達成した2024/25シーズンは、公式戦53試合でキャリアハイの35ゴールを記録した。



 デンベレが世界を驚かせたのは得点量産だけではない。かつては気分屋だった性格が大きく変わり、最前線から真面目に相手の最終ラインにプレスを掛け続ける守備意識の高さも生まれた。

 同選手のオフザボールが劇的に改善されたことで、パリ・サンジェルマンは保持と非保持の両局面で穴のないチームへと成長。21世紀で最強とも言える完成度の高いチームが生まれた。

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