2025年度 第104回全国高校サッカー選手権大会が現在行われている。今大会にも未来のスター候補が多く出場しているが、その中でも注目すべきは誰なのか。今回は、現在欧州クラブのコンサルタントとして活動するほか、セレッソ大阪の国際スカウトも務めているイタリア人のフランチェスコ・ヴィッラ氏に、とくに見ておくべき高校サッカーの逸材を厳選してもらった。(文:フランチェスコ・ヴィッラ、翻訳:佐藤徳和)[2/5ページ]
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FW:児山雅稀(こやま・まさき)
生年月日:2010年1月17日
在籍高校名:帝京長岡(新潟)
非常に若いFWだが、すでに優れたフィジカルとアスリート能力を持つ。まだ1年生であるにもかかわらず、すでに“大人のサッカー”に近いリズムを維持できる能力で突出している。
静岡学園との難しいアウェイ戦(高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 WEST第20節、2-1で帝京長岡が勝利)では、非常に高い強度と積極的な関与を見せるパフォーマンスで存在感を発揮した。
攻撃面での貢献に加え、ボールを持っていない局面でも秩序とダイナミズムをもってプレーし、チームのバランスに効果的に寄与していた。
試合は一進一退の展開となったが、帝京長岡が90分まで1-0とリードを保てたのは、まさに児山が組み立てた決定的なプレーによるものだった。
相手DFに対してフィジカルで勝ち切って前線でボールを奪取し、走り込んできた味方に冷静にアシストを供給した。
技術・戦術の両面においては、特にパワーとスピードが光る。なかでも、最初の数メートルでの爆発的な加速に優れている。
ボールキープにも強く、空中戦でも存在感を示す。若いながらも、プレー選択の面で良い判断力を見せており、個人での仕掛けと、チームに貢献するシンプルなプレーとを使い分けることができている。
まだ発展途上ではあるが、フィジカル、強度、勝負における成熟度を持っていることから、今後の成長が大いに期待できる若者だ。

