2025年度 第104回全国高校サッカー選手権大会が現在行われている。今大会にも未来のスター候補が多く出場しているが、その中でも注目すべきは誰なのか。今回は、現在欧州クラブのコンサルタントとして活動するほか、セレッソ大阪の国際スカウトも務めているイタリア人のフランチェスコ・ヴィッラ氏に、とくに見ておくべき高校サッカーの逸材を厳選してもらった。(文:フランチェスコ・ヴィッラ、翻訳:佐藤徳和)[4/5ページ]
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DF:久保遥夢(くぼ・はるむ)
生年月日:2007年6月18日
在籍高校名:前橋育英(群馬)
洗練されたスタイルとしっかりとした体格を備えたセンターバック。昌平高校との試合(高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 EAST第18節)では、4バックの右センターバックとして起用されていた。
さまざまなプレー状況を冷静に読み取ることができる、完成度の高い、インテリジェンスなDFである。フィジカルがあり、まずまずのスピードもある昌平高校の攻撃陣に対して、常に最も効果的な対応を選択できていた。
必要に応じて思い切って前に出て詰め、1対1の局面では体をうまく使って対応し、相手をシュートレンジの外に誘導しながら、タイミングよくカバーに入って危機を防いだ。
インターセプトのタイミングが良く、ボールの軌道の読みも的確で、簡単には抜かれないDFである。
ビルドアップの局面では、顔を上げたままプレーし、ボールを持った際にも技術と落ち着きのあるプレーを見せる。無理な展開は狙わず、状況に応じてシンプルに繋ぐかロングキックを選ぶか、実利的な判断ができる。
彼のプレーは派手さこそないが、全体に安定感と安心感を与える内容で、2-1の勝利に大きく貢献した。
今後の活躍が期待される、将来性あるセンターバックである。

