フットボールチャンネル

J1 6日前

年商300億円企業の社長・大津祐樹が大切にする3つの行動。現役時代に守ったルール「その定義が壊れちゃう人が多すぎる」

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images
株式会社コミットで代表取締役社長を務める大津祐樹(写真:本人提供)
【写真:本人提供】



 2023年限りでサッカー選手としての現役を引退した大津祐樹は、翌24年1月に株式会社コミットの取締役に就任。そこから2年弱の間に同社の年商は約120億円から約300億円に急成長し、今年11月1日付で大津は代表取締役社長に就任した。ビジネスの世界に身を置くなかで大切にする3つの行動がある。今回は、銀座にある株式会社コミットを訪れ、大津に話を訊いた。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
——————————

「僕はそこへのプライドがまったくないので」

横浜F・マリノス時代の大津祐樹
横浜F・マリノスではリーグ優勝に貢献した【写真:Getty Images】

 それは学ぶ姿勢にも活かされる。

「僕は誰かをコピーすることが多いんです。全部をコピーするつもりはないですが、成功している人のいいところはコピーしてみて、1回同じようにやってみる。うまくいけばそれに肉付けしていくし、合わなかったらやめればいい。僕はそこへのプライドがまったくないので」

 サッカーでも同じことが言える。

「サッカーでも、ずっと上に立ち続ける人ってほとんどいないんです。小学校で日本一になった選手がA代表でワールドカップに行く確率はとても低い。保ち続けるのってすごく難しい。それを僕は間近で見てきたので」

 日本代表では同年代の天才たちを間近で見てきた。ドイツでは元ドイツ代表FWマルコ・ロイスとチームメイトになり、ブンデスリーガという世界レベルを肌で感じたからこそ、そこに立ち続ける難しさも分かっている。

 自身は決して天才肌ではなかったと言う。それでも、Jリーガーになり、ドイツとオランダでプレーし、ロンドン五輪では日の丸を背負うことができたのは、そういった学びや行動を継続できたからだろう。


「成長していく人は、勉強熱心な人が多い。学ぶことに対して億劫じゃないし、どんな人からも学ぶ姿勢を持っている人が成長できると思う」

 柏時代やロンドン五輪などで多くの時間を過ごした盟友とは、現在も株式会社ASSISTや社会人サッカーチーム・スペリオ城北などで今も関係が続く。

 酒井のように、人との出会いが大津が挑戦するきっかけとなっている。

「現役中にサッカースクールを立ち上げたあと、人材業界にいた幼馴染から学んで、彼と一緒に会社を立ち上げた。人材をやりたかったから始めたわけではないんですけど、人を大切にしているといろんな繋がりが生まれる。誰であっても、人との繋がりをすごく大切にしていますね」

 人を大切にする。それは幼いときの経験が影響しているという。

「通信簿に『思いやり』のような項目があって、親には小さいときから言われていたんです。最初は演技でやって、通信簿の丸を取りに行くんですけど、やり続けたら輪が広がった気がしたんです」

 これは親の教育がどうだったかを言いたいのではないという。人を思いやることで輪が広がり、みんなが幸せになった。その原体験が、大津のキャリアに活かされていく。

(取材・文:加藤健一)

【後編に続く】

著者プロフィール:加藤健一
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2022年1月から約2年はフットボールチャンネル編集長を務め、現在はJリーグやサッカー日本代表を取材。Twitter:@katoken97

【関連記事】
【続きを読む】「僕、ゴリゴリに回す側の人間なんで」なぜ大津祐樹はビジネスに本気で取り組むのか?「このスタンスさえずっと変えなければ」
Jリーグ移籍情報2026 全60クラブ 最新補強一覧
とにかく遠い…。Jリーグ、最寄り駅から離れすぎなスタジアムランキング1~5位

【了】
1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!