【写真:編集部】
FIFAワールドカップ26本大会まで約6ヶ月。サッカー日本代表史上最長の任期となった森保一監督の下で、日本代表は「最高の景色を」目指す。残された期間の中で、森保監督はチームをどのように成長させていくのか。指揮官にインタビューし、本大会に向けた秘策の可能性を探る。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
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「準備のプランの中にはある」現実味を帯びるプランB
「ディフェンスラインに怪我人が多かった中で最終的にどういう選択をするか分からないが、最大の力を発揮できる選手の使い方を考えたうえでのシステム」
もう1つ、4バックの可能性が高まった理由として、選手層の変化がある。
冨安健洋や伊藤洋輝の負傷離脱が続き、サイドバックを務められる選手層が十分に担保できなかったことが、3バック採用の理由の1つだった。しかし、11月の代表活動後に伊藤洋輝が所属するバイエルン・ミュンヘンで公式戦復帰を果たし、12月には冨安のアヤックス加入が発表された。
2人は4バックにおいて、センターバックとサイドバックを務められる人材であり、鈴木淳之介も同じようにどちらでも起用できる。これまでも招集されてきた菅原由勢らも入れれば、十分に4バックで戦うだけでのスカッドを組むことも可能になる。
南野の離脱によって主軸を1人失った攻撃陣と、冨安と伊藤洋輝の復帰により厚みを増した最終ライン。この2つの要因が、4バック採用を加速させるかもしれない。
森保監督も「準備のプランの中にはある」と、4バックの可能性自体を否定してはいない。選手のコンディションや負傷状況を踏まえた選手ありきのスタンスは一貫している。
まだ試合の中では披露していない秘策もある。昨年は遠藤航を最終ラインで起用するパターンも練習の中で取り組んでいたという。前回大会の最終予選で4-2-3-1から4-3-3へ変更したこともあり、そのときのことを森保監督はこう振り返っている。
「対外的には見えていないと思うんですけど、チーム内で練習していれば分かる。必要に迫られて博打的に打ったという感じではないんです」
外から見れば一見博打のように見えることも、水面下で用意している可能性がある。森保監督は本大会に向けて、どんな「次の一手」を準備しているのだろうか。
(取材・文:加藤健一)
著者プロフィール:加藤健一
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2022年1月から約2年はフットボールチャンネル編集長を務め、現在はJリーグやサッカー日本代表を取材。Twitter:@katoken97
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