
高校サッカーで無双もプロ入り後に苦戦する現役選手【写真:Getty Images】
“冬の風物詩”全国高校サッカー選手権大会では、これまで数多くのスター候補が活躍。大きな期待を背負ってプロ入りした選手も少なくない。しかし、大舞台で輝いた選手が、そのままプロで成功できるとは限らない。今回は、選手権で存在感を示しながらも、プロの世界で厳しい現実に直面している現役選手を5人取り上げる。[5/5ページ]
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FW:森重陽介(もりしげ・ようすけ)

清水エスパルス時代の森重陽介【写真:Getty Images】
生年月日:2004年4月5日
所属クラブ:アトレチコ・モンテ・アズル(ブラジル)
出身高校:日大藤沢
198cmの長身を活かした規格外のプレーで大きな注目を集めた森重陽介は、全国高校サッカー選手権大会の長い歴史の中でも屈指の期待感を纏う選手だった。
第101回大会では3得点をマークして得点王に君臨。フォワード以外にセンターバックも難なくこなす“二刀流ストライカー”の未来は明るいと、この時は誰もが思っていたことだろう。
2020年に日本大学藤沢高校へ進学した森重は、副キャプテンとなった3年時に選手権の舞台を踏んだ。
日本人離れした身長の森重と空中戦で競り勝てる選手はおらず、制空権を譲る場面は皆無に等しかった。
3回戦まで進出した日大藤沢は、神村学園高校にPK戦(3-5)の末に屈して惜しくも敗れた。森重は先制点を挙げただけでなく、PK戦の4人目としてキックを成功させた。
このとき得点王を争った相手には、現在ドイツのカールスルーエSCに所属する福田師王らがいた。
高校卒業後、2023シーズンからは清水エスパルスに加入。選手権を席巻した大スケールの“二刀流”が、ついにプロの世界の門を叩いた。
しかし、森重のキャリアは突如として暗転する。
2024年10月2日には、清水がクラブ公式サイト上で森重の契約合意解約を発表。「社会規範、チーム規律に抵触する事実があった」として、逸材ストライカーに別れを突き付けた。
森重は2024年11月にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエD(ブラジル4部)のシアノルテFCと契約。現在は、同じく4部のアトレチコ・モンテ・アズルでプレーしている。
予想外の形で海外移籍をすることになったが、サッカー王国で森重は生まれ変わるか。21歳の新たな船出は、決して容易い航海とはならないだろう。
【著者プロフィール:編集部】
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