福島ユナイテッドFCの入団会見に臨んだ三浦知良【写真:編集部】
サッカー元日本代表で横浜FCから福島ユナイテッドFCに期限付き移籍で加入することになった三浦知良は1月9日、東京都内で入団会見に臨んだ。5年ぶりのJリーグ復帰、さらには初のJ3クラブ所属となる三浦。現在58歳も、「入団が決まりとても興奮しています。チャレンジできることを幸せに思います」とサッカーに対する情熱はまだまだ衰えることはないようだ。
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プロ41年目、今年2月に59歳となる三浦知良の原動力とは
「こうやって集まってくれるメディアの皆さんも含めて、サポーターの皆さん、常にグラウンド上で支えてくれている関係者、選手の皆さん、そして、街で声をかけてくれる皆さん、そういう人たちの声1つ1つが自分の原動力になっています。
情熱に関しては、やればやるほど増してくる。自分が年を重ねて、59(歳)になりますけど、情熱は本当に増しているんではないかなと自分でも思っています」
2月に59歳の誕生日を迎える“キング・カズ”こと、三浦知良は今年でプロ41年目を迎える。
昨季は日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿でプレー。怪我で出遅れたことでリーグ戦は7試合の出場にとどまり無得点に終わったが、サッカーに対する情熱はいまなお衰えることを知らない。
三浦が今季戦う場所に選んだのはJ3の福島ユナイテッドFCだ。
去年の10月頃に小山淳代表取締役CEOからオファーの連絡を受けたときは「オファーなのか、ゲストプレイヤーとかなのか、本当にそういうふうに思って何度も(文面を)読み返した」と最初は疑っていた。
それでも、「自分自身JFLにいて、チームが昇格しない限り、Jの舞台には戻れないだろうなと思っていた中でオファーをいただき、Jでプレーしてみたいという気持ちもそのときに膨らみました。福島ユナイテッドの関係者の皆さんの熱い気持ちやチームのコンセプト、やっているサッカー、練習する環境すべてが他のチームよりも上回っていた」という理由から福島への入団を決めた。
昨季プレーをしていたのはJ3よりも一つ下のカテゴリーであるJFL。当然、葛藤もある。
「自分がいたアトレチコ鈴鹿がJFLから地域(リーグ)に降格してしまう中でJ3からオファーがあり、とても決断するのに苦しい部分がありました。それは感情的な部分でもありますし、昨年のシーズンと言えば、怪我も多かった。
自分が試合に関わる時間もすごく短かったですし、練習自体も参加する率が本当に昨年は低かったので、本当に自分がどこまで、このオファーに対して受けたときに応えられるかというのは正直考えました」
そんな不安を払拭しようと三浦はこのオフ、およそ1か月間キャンプをはり、トレーニングを重ねてきたという。
「今は希望の方が大きいです」。新シーズンへ思いを新たにした三浦知良
福島ユナイテッドFCの入団会見にてフォトセッションで笑顔を見せる三浦知良(右)と小山淳代表取締役CEO(左)【写真:編集部】
「この1か月間でやってきたことがやっとちょっと前向きに自分のフィジカルの部分で進めたかなという手応えがありました。確かに、JFLよりも高いレベルでやるのは本当に大変だとは思うんですけど、自分がこのチームで活かされて、成長して、試合に出て、チームの勝利のために活躍できたらいいなっていう、今は希望の方が大きいです」
来る新シーズンへの意気込みを問われた三浦は、自身のこれまで歩んできたキャリアを踏まえてこう語った。
「厳しい戦い、挑戦になると思う。これまでのサッカー人生はもちろん、ずっとやってきてすごく楽しかったですし、充実感もありました。今でもその楽しさ、充実感はあるんですけど、プレーをすることはいわゆる苦しいことになりますし、厳しいこともある。
でも、そこがやりがいのある仕事かなと思います。ここまでやってきたように、これからもコツコツと1日1日を大切にやっていけたらなと思います。そして、その結果、ピッチの上に立てたらいいなと思います」
具体的な数字の目標にも触れられたが、「その前にまず試合に出ないといけないと思います」と切り出し、こう続けた。
「ゴールは本当に取れるときは取れますし、取れなくなればフォワードは特に取れなくなってしまうと思うんですけど、取れるイメージは持っていかなきゃいけないなと思います。
数字を言うのはちょっと難しいんですけど、是非ゴールなりアシストなりできたらいいなと思っていますし、それが1番チームのためになるなら、その仕事に没頭しなきゃいけないかなと思います。でも、本当は左サイドをドリブルで駆け上がって、良いクロスを上げたいなと思っていますけど」
保有権を持つJ2の横浜FCから6月30日までの期限付き移籍で、三浦にとっては5年ぶりのJリーグの舞台。背負う番号は代名詞の「11」。
秋春制元年の2026-27シーズン移行に伴い、今年2月から6月まで行われる明治安田J1百年構想リーグという、通常とは異なる大会方式でも三浦の中では臨む心境に変わりはない。
「本当に毎年毎年同じなんですけど、1分1秒でも長くピッチに立ちたいなと思っています。それだけです」
出場すれば、J1、J2、J3の全カテゴリーで最年長出場記録の更新となる。Jリーグ発足当時からプレーを続ける唯一の現役選手でもあるわけだが、記録以上に記憶に残るカズダンスが見たいと願ってしまう。
(取材・文:竹中愛美)
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