
高校サッカー決勝、観客数ランキング【写真:Getty Images】
全国高校サッカー選手権は、毎年数々の名勝負を生み出してきた。その中でもひときわ特別な意味を持つのが、全国の視線と大観衆が集まる決勝戦だ。今回は、選手権決勝における“観客数”に注目し、入場者数が多かった試合をランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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2位:静岡学園対青森山田(第98回大会)

第98大会で優勝した静岡学園【写真:Getty Images】
開催年:2019年
観客数:56,025人
優勝チーム:静岡学園
全国高校サッカー選手権大会の決勝史上、2番目の観客数を記録したのが第98回大会である。埼玉スタジアムには、実に56,025人もの観衆が詰めかけた。
大きな注目を集めた決勝のカードは、2年連続で決勝進出を果たした青森県代表・青森山田と、第74回大会以来となる決勝の舞台に立った静岡県代表・静岡学園。全国屈指の名門同士が、満員のスタンドを前に激突した。
4試合で15得点を挙げる圧倒的な攻撃力を誇る青森山田と、5試合で驚異の失点「0」を記録して勝ち上がってきた静岡学園。攻撃力と堅守がぶつかり合う構図となった一戦は、序盤から激しい展開を見せた。
試合が動いたのは11分。アルビレックス新潟に所属する藤原優大のヘディングシュートで青森山田が先制すると、33分には現在ベガルタ仙台でプレーする武田英寿がPKを沈め、リードを2点に広げる。
無失点を続けてきた静岡学園にとって、堅守を破られたことで一時は動揺が広がったかに見えた。
しかし、ここから反撃に転じる。前半終了間際の45+ 2分、中谷颯辰のゴールで1点を返し、試合の流れを引き寄せた。
後半に入ると、静岡学園はさらにギアを上げて主導権を掌握。61分には加納大が左足で鮮やかなシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。
勢いに乗った静岡学園は、その後も攻勢を強める。
堅守に加え、今大会5試合で16得点を記録した攻撃陣が青森山田ゴールに襲いかかると、迎えた85分、左サイドからのフリーキックに中谷が頭で合わせ、この日2点目となる逆転ゴールを奪った。
こうして静岡学園が3-2で劇的な逆転勝利を収め、24年ぶりとなる全国制覇を達成。高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグとの2冠を狙っていた青森山田の夢を打ち砕いた一戦は、詰めかけた5万人超の観衆を大いに沸かせた。