
レンタル先で成功した海外日本人選手【写真:Getty Images】
現在多くの日本人選手が、欧州クラブで活躍する時代になっている。その中でも、初の海外挑戦が“レンタル移籍”という選手も多くいる。しかし、すべての選手が、その移籍で成功するとは限らない。そこで今回は、Jリーグから海外クラブへレンタル移籍して成功を収めた日本人選手を紹介する。※成績、市場価値は16日時点。[1/5ページ]
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MF:森下龍矢(もりした・りょうや)

レギア・ワルシャワの時代の森下龍矢【写真:Getty Images】
生年月日:1997年4月11日(28歳)
レンタル先:名古屋グランパス→レギア・ワルシャワ(ポーランド)
レンタル移籍期間のリーグ戦成績:13試合0得点0アシスト(2023/24シーズン)
昨年6月に、約1年半ぶりにサッカー日本代表としてピッチに立った森下龍矢。それを実現させたのは、2023/24シーズンのレンタル移籍が大きく関わっているだろう。
2021年1月にサガン鳥栖から名古屋グランパスへと渡った森下は、加入2年目の2022年から出番を多く増やす。
チームに馴染め始めたことも関連しているだろうが、1番の要因は、シーズン途中のベースシステムの変更だろう。
これまで4バックを採用していた長谷川健太監督が、3バックに変更。森下は、のちに主戦場になる両WBでの出場がメインとなった。
その影響もあってか、2022年のJ1リーグは、32試合に出場し、1得点2アシストを記録。2023年の同リーグでは、33試合で4得点4アシストをマークした。
2シーズン通して安定してピッチに立っていた森下は、2023年12月にポーランドリーグの名門であるレギア・ワルシャワに期限付き移籍する。
そんな森下は、シーズン途中での加入ではあったが、すぐに自身の居場所を掴むことに成功した。
すると、欧州2年目を迎える2024/25シーズンでは、国内のリーグ戦だけでなくUEFAカンファレンスリーグ(ECL)といった欧州大会などにも出場。よりレベルの高いプレーを求められることに。
ただ、森下はその期待に応えるような成績を収める。
これまでの課題であった“数字”の部分が大きく変化し、より得点に絡める選手へと成長。同シーズンの公式戦では51試合に出場し、14得点14アシストと異国の地でプロキャリア最高の記録を残した。
また、2024年12月にはレギア・ワルシャワへの完全移籍を果たしており、クラブにとって欠かせない選手の一員であることを証明している。
ゴールに関われるWBとして欧州で活躍する森下は、上記にもあるように昨年6月に日本代表として招集される。
いまや、競争力の高い右WBのポジションでインドネシア戦にスタメン出場した森下は、ここでもゴールを奪い、熾烈なメンバー争いの中で爪痕を残した。
現在は、イングランド2部のブラックバーンでプレーしている森下。着実にステップアップできているのは、名古屋からレギア・ワルシャワへの期限付き移籍があったからに違いないだろう。