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修業が大成功! 欧州へのレンタル移籍で覚醒した日本人選手5人。勇気ある決断が実を結んだのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

レンタル先で成功した海外日本人選手
レンタル先で成功した海外日本人選手【写真:Getty Images】



 現在多くの日本人選手が、欧州クラブで活躍する時代になっている。その中でも、初の海外挑戦が“レンタル移籍”という選手も多くいる。しかし、すべての選手が、その移籍で成功するとは限らない。そこで今回は、Jリーグから海外クラブへレンタル移籍して成功を収めた日本人選手を紹介する。※成績、市場価値は16日時点。[2/5ページ]
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DF:町田浩樹(まちだ・こうき)

サン=ジロワーズに所属するサッカー日本代表DF町田浩樹
ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ時代の町田浩樹【写真:Getty Images】

生年月日:1997年8 月25日(28歳)
レンタル移籍先:鹿島アントラーズ→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)
レンタル移籍期間のリーグ戦成績:6試合0得点1アシスト(2021/22シーズン)



 鹿島アントラーズの下部組織時代から、恵まれた体格と左利きという希少性を兼ね備えたCBとして高く期待されていた町田浩樹だが、同クラブのトップチームで順風満帆なキャリアを歩んでいたわけではない。

 2015年にプロの世界へ昇格した町田だったが、2018年までは怪我やポジション争いなどの影響で主力選手になりきれないもどかしさを抱えていた。

 それでも町田は、2019年から徐々に出場機会を増やし、2021年には常勝軍団の誇る“壁”へと成長を遂げていた。

 特に鹿島でのラストシーズンは、近いうちに海外へ渡ってしまうだろうと思わせるほどのハイパフォーマンスを見せていた。

 結果的に、2022年1月にベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)に期限付き移籍を果たすことに。

 しかし、冬の加入により、シーズン途中の合流となった町田は、チームがリーグ戦上位争い中ということもあってか、なかなか出番を掴めない。

「来季こそは」と挑んだ欧州2年目も、リーグ戦開幕前に負傷。長期間戦列を離れることになり、もどかしい時間が続いた。

 それでも復帰後は、徐々にピッチに立つ時間も増え、2023年3月には、完全移籍の契約を結び、正式にユニオンSGの一員となった。

 それ以降のシーズンは、大きな怪我も少なく、主力CBとしてチームの勝利に貢献。昨季においては、90年ぶりのリーグ優勝と2024 ベルギースーパーカップの2冠を達成し、歴史的なシーズンの立役者となった。

 ベルギーの地で確実に成長し続ける町田は、2023年9月の欧州遠征にて、初めてサッカー日本代表に招集され、同月12日のトルコ戦でA代表デビューを飾る。

 現在、伊藤洋輝や板倉滉を始めとした欧州の名門で活躍するCBが多くいる中で、町田もその一人として、日本代表の常連へとなっていった。

 特に、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選では、怪我人が多くいたこともあって、メンバーが安定しない中でも、ハイクオリティーのプレーを披露し、一時は左CBの最有力候補まで登りつめていた。



 そんな町田は、昨年7月にドイツのホッフェンハイムへ完全移籍。欧州5大リーグへの挑戦となったが、開幕戦で十字靱帯を断裂し、現在も復帰を待っている状態にある。
 
 左利きに加え、190㎝という身長を活かした空中戦の強さ、対人能力の高さなどDFとしてこれ以上のない能力を持っている町田。そのポテンシャルは、欧州へ渡ったことによってさらに開花したといっても過言ではないだろう。

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