
危険すぎる賭け!? W杯半年前に移籍したサッカー日本代表【Part1】【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで約半年となった。この時期の移籍は、選手にとって難しい。環境を変えることで出場機会を失い、W杯メンバー入りに向けた説得力が薄れるリスクもあるからだ。しかし、過去にはW杯を目前に控えた中で覚悟の移籍を決めた選手が何人もいる。今回は、W杯半年前に移籍を決断したサッカー日本代表をピックアップ。その後の運命などを振り返ろう。[1/5ページ]
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MF:井手口陽介(いでぐち・ようすけ)

2018年日本代表の井手口陽介【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月23日
移籍先:ガンバ大阪→リーズ(イングランド)→クルトゥラル・レオネサ(スペイン)
移籍日:2018年1月9日(ガンバ大阪→リーズ)、2018年1月10日(リーズ→クルトゥラル・レオネサ)
ロシアW杯メンバー:落選
ガンバ大阪やサッカー日本代表で井手口陽介が披露してきたプレーぶりを踏まえれば、ロシア開催の2018 FIFAワールドカップ(W杯)メンバー入りに疑問の余地はなかっただろう。
しかし、W杯イヤーの幕が明けた直後に挑んだ欧州挑戦が失敗に終わったことで、井手口の未来は大きく変わってしまったと言える。
2014シーズンのトップチーム昇格後、井手口はガンバで着実にキャリアを積み上げた。主戦場のボランチで持ち味のボール奪取能力を遺憾なく発揮し、同シーズンには三冠メンバーの一員にもなった。
ガンバで主力に定着したことから2017年6月には日本代表デビューを果たすと、同年8月31日のロシアW杯・アジア最終予選のオーストラリア代表戦では、見事なシュートを決めて、日本代表の6大会連続となるW杯出場に大きく貢献した。
さらなる進化を求めた井手口は、2018年になるとすぐに勝負の一手を打つ。
リーズ・ユナイテッド(イングランド)に完全移籍すると、イギリスの労働ビザ発行基準を満たしていなかったことから、すぐにクルトゥラル・レオネサ(スペイン)にレンタル移籍で加入した。
だが、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部リーグ)への順応に苦労した井手口は、クルトゥラル・レオネサでリーグ戦5試合の出場にとどまってしまう。
試合勘を失ったことが災いし、ロシアW杯メンバーからも落選。わずか半年間で井手口を取り巻く状況は悪い方向へと転がっていったのだった。