
危険すぎる賭け!? W杯半年前に移籍したサッカー日本代表【Part2】【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで約半年となった。この時期の移籍は、選手にとって難しい。環境を変えることで出場機会を失い、W杯メンバー入りに向けた説得力が薄れるリスクもあるからだ。しかし、過去にはW杯を目前に控えた中で覚悟の移籍を決めた選手が何人もいる。今回は、W杯半年前に移籍を決断したサッカー日本代表をピックアップ。その後の運命などを振り返ろう。[2/5ページ]
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MF:原口元気(はらぐち・げんき)

2018年日本代表の原口元気【写真:Getty Images】
生年月日:1991年5月9日
移籍:ヘルタ・ベルリン(ドイツ)→フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
移籍日:2018年1月23日
ロシアW杯メンバー:選出
より良い未来に向かうためには、多少のリスクがあっても変化を恐れてはいけない。
2017/18シーズン途中に原口元気が下した決断は、まさに“危険な賭け”に勝った例と言えるだろう。
2009シーズンに浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた原口は、2014年7月にヘルタ・ベルリン(ドイツ)へ完全移籍。満を持して欧州挑戦に乗り出した。
同クラブでは主に左右のウイングとしてプレーし、3シーズンにわたって主力として活躍した。
しかし、ロシア開催の2018 FIFAワールドカップ(W杯)につながる重要な2017/18シーズンに、原口は突如として出場機会を失ってしまう。
シーズン前半戦はブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)で7試合の出場にとどまり、ゴールはゼロ。ロシアW杯行きが頓挫しかねない危機的状況だった。
原口の決断は実に大胆なものだった。
W杯半年前にレンタル移籍したのは、当時2部リーグ在籍のフォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)。リーグカテゴリが下がっても、試合に出場することを優先したのだった。
デュッセルドルフ加入後の原口は水を得た魚のように活き活きとピッチを駆けまわり、リーグ戦13試合で1得点4アシストをマーク。チームの1部昇格に貢献し、ロシアW杯メンバーにも選出された。
本大会では3試合に先発フル出場し、“ロストフの死闘”と形容されているラウンド16のベルギー代表戦では初の8強入りを予感させる先制弾を記録。最終的に敗れはしたものの、西野ジャパンのベスト16進出の原動力となった。
半年前、デュッセルドルフ移籍に踏み切っていなければ、ロシアの地に原口の姿はなかった可能性は高い。