夏の移籍市場に比べ、冬の補強は「即戦力」や「穴埋め」が主な目的となる。大金を投じるケースは多くなく、成功すればシーズン後半の起爆剤となる一方、判断を誤れば取り返しのつかない負債にもなり得る。世界屈指の名門バルセロナも、例外ではなく、高額な移籍金を投じて獲得しながら、ピッチで価値を示せずに終わった選手は少なくない。今回は、冬の移籍市場で獲得された選手の中から、結果的に「お金の無駄遣い」となってしまった補強を振り返る。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は1月24日時点。[4/5ページ]
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FW:ロナルド・デ・ブール(オランダ)
生年月日:1970年5月15日
移籍金:750万ユーロ(約13億5000万円)
在籍期間:1999年冬~2001年冬
公式戦成績:55試合3得点7アシスト
ロナルド・デ・ブールはブラウグラナで成功を収めることができなかった。
オランダで生まれたロナルド・デ・ブールは母国の名門アヤックスの下部組織出身。1987年に同クラブのトップチームに昇格すると、以降は双子の弟フランク・デ・ブールと共にチームの主力として活躍した。
最終的にロナルドはアヤックスで公式戦307試合に出場。計14個のタイトル獲得に貢献し、1994年と1996年にはオランダ年間最優秀選手に選出された。
その後、オランダで評価を高めたロナルドはフランクと共に1998/99シーズンの冬の移籍市場で移籍を決断。新天地には、双子にとってアヤックス時代の恩師であるルイス・ファン・ハール監督が率いるバルセロナを選んだ。
同郷の監督ということもあり、ロナルドは加入後すぐに定位置確保に成功。1998/99シーズンのラ・リーガ優勝に貢献したが、同選手のパフォーマンスは「アヤックスの逸材」という前評判とは程遠いものだった。
その序列は徐々に低下し、2年目の1999/00シーズンは目立った活躍を残せず。リーグ戦は20試合1ゴール4アシストの成績に留まっている。
バルセロナとしてもデポルティーボ・ラ・コルーニャによってリーグ三連覇を阻まれ、またUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で苦しむなど、厳しい1年となった。
同シーズン終了後にロナルドはバルセロナを退団し、公式戦出場数は55試合でストップ。アヤックスやレンジャーズ(スコットランド)で活躍した名手だが、バルセロナでの初めての海外挑戦は失敗と言えるだろう。

