夏の移籍市場に比べ、冬の補強は「即戦力」や「穴埋め」が主な目的となる。大金を投じるケースは多くなく、成功すればシーズン後半の起爆剤となる一方、判断を誤れば取り返しのつかない負債にもなり得る。世界屈指の名門バルセロナも、例外ではなく、高額な移籍金を投じて獲得しながら、ピッチで価値を示せずに終わった選手は少なくない。今回は、冬の移籍市場で獲得された選手の中から、結果的に「お金の無駄遣い」となってしまった補強を振り返る。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は1月24日時点。[5/5ページ]
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MF:マテウス・フェルナンデス(ブラジル)
生年月日:1998年6月30日
移籍金:700万ユーロ(約12億6000万円)
在籍期間:2020年冬~2021年夏
公式戦成績:1試合0得点0アシスト
名門バルセロナでプレーした選手であれば、多くのファンの記憶に何らかの形で残るものだ。
しかし、マテウス・フェルナンデス(マテウス・フェルナンデス・シケイラ)はその例外と言える。
現在27歳のフェルナンデスは、母国ブラジルのボタフォゴでキャリアをスタートさせた。2017年に同クラブでプロデビューを飾ると、2019年に同国のパルメイラスに完全移籍している。
その後、2019/20シーズンの冬の移籍市場でバルセロナがフェルナンデスの加入を発表した。その移籍金は700万ユーロ(約12億6000万円)とされている。
ただ、当時21歳だった同選手はすぐにバルセロナの一員になるのではなく、シーズン終了までの期間はレアル・バジャドリード(スペイン)に期限付き移籍。ここで2019/20シーズン終了まで過ごし、リーグ戦3試合に出場した。
2020/21シーズンはバルセロナで過ごしたものの、出場したのはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の1試合のみ。総出場時間はわずか17分間ほどだった。
だが、2021年6月にクラブはフェルナンデスとの契約解除を発表し、これが同選手にとってバルセロナでの最初で最後の試合となっている。
英メディア『90min』によれば、これは戦術的理由ではなく、リオネル・メッシ残留のための資金確保が背景にあったとされている。この決定は後に裁判沙汰へと発展した。
謎に包まれたままバルセロナを去ったフェルナンデスは、スペインメディアによって「幽霊」と表現された。
コアなサッカーファンであっても彼がバルセロナに所属していたことを覚えている人は少ないのは致し方ないだろう。
そんなフェルナンデスは現在、母国のレッドブル・ブラガンチーノでプレー。守備的MFを主戦場に、身長183cmのリーチを生かしたボール奪取でチームを支えている。
【著者プロフィール:編集部】
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